昨年訪日外客数は過去最高、27%増の861万人-政府観光局

日本政府が拡大を目指している訪 日外客数は、2010年の統計(推計値)で過去最高となった。日本政府 観光局(JNTO)の26日発表で、前年比27%増の861万2000人だ った。各国の景気回復による外国旅行需要の拡大、訪日旅行の宣伝効 果などが寄与したとしている。

訪日外客数の国・地域別の内訳では、韓国(構成比28.3%)、中 国(同16.4%)、台湾(同14.7%)と、上位3でほぼ6割を占める。 前年比の伸び率は、韓国54%増、中国41%増、台湾24%増だった。

経済成長の著しい中国からは141万3000人と過去最高。日本政府 が昨年7月、富裕層限定だった中国人向け個人観光ビザの経済力要件 を緩和したこともプラス要因となった。一方、昨年9月初旬の尖閣諸 島沖の中国漁船衝突事件を受け、中国から訪日客の拡大にブレーキが かかり、10月は前年同月比で1.9%減、11月が同16%減、12月は同

3.1%減となっている。

円高の影響がある中、欧米などの先進国からは、ドイツからが前 年比12%増のほか、フランスは同6.9%増、豪州が同6.7%増、米国 は同3.9%増、英国が同1.4%増などとなっている。

JNTOの間宮忠敏理事長は発表会見で、15の重点市場すべてで プラスとなったと指摘し、世界景気の回復や中国向けビザ要件の緩和 のほか、羽田空港の国際化や首都圏空港の発着枠拡大などが要因と語 った。今後の取り組み対象としては、先進諸国のほか、中国の内陸部 やリピーター対応、インターネット関連の情報ツールの積極活用を挙 げた。

観光庁は訪日外国客拡大の目標を掲げ、中国など東アジア諸国を 当面の最重点対象市場と位置付けている。溝畑宏長官は同日の会見で、 10年に1000万人の目標未達成について「私の責任でもある」と述べ たほか、中国漁船衝突事件や円高などが響いたと語った。また、11年 は「1100万人に近い水準」にしたいと表明し、13年に1500万人の目 標達成を目指すという。さらに、溝畑氏は中国の問題が底を打ったと 指摘、今後は回復に向かっていくだろうとの見通しを示した。

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