エーザイ株急落、敗血症治療剤の開発困難に-格下げ相次ぐ

エーザイ株が約1年10カ月ぶりの 日中下落率を記録した。重症敗血症治療剤「エリトラン」の第3相臨床 試験の予備的解析結果を受け、予定していた米国などでの承認申請を3 月末までには行わないことにした、と25日に発表。同薬の開発困難に 伴う成長性への懸念から、アナリストの間で投資判断の引き下げや中期 的な業績予想の下方修正が相次ぎ、失望売りが先行している。

株価は一時、前日比5.9%安の2781円と急反落。2009年3月10日 (6.1%)以来の日中下落率となった。午前9時26分時点では東証1部 の売買代金首位。

同社が3月まで承認申請を行わないことにしたのは、同試験の主要 評価項目であった28日間の総死亡率減少が達成できなかったため。こ の結果を受け、シティグループ証券が投資評価を「買い」から「売り」 に2段階引き下げたのをはじめ、ドイツ証券やクレディ・スイス証券も 判断を下げた。

シティG証の山口秀丸アナリストは25日付リポートで、「会社側 は開発を当面継続する可能性が高いとみる。しかし、主要評価項目が達 成できなかったことを最重視し、同薬の売り上げを業績予想から削除す るのが妥当」と指摘。同氏は同薬の売り上げ予想を12年3月期が50億 円、翌期以降はそれぞれ100億円、200億円、300億円としていたが、 これらすべてを業績予想から除外した。

また、クレディSの酒井文義アナリストはリポートで、「同薬は開 発中止となる公算大」との見方を示し、13年3月期以降の業績予想を 下方修正した。

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