ユーロが対ドルで2カ月ぶり高値圏-FOMCは量的緩和継続の見通し

東京外国為替市場ではユーロが対 ドルで約2カ月ぶりの高値付近で推移した。欧州救済基金(EFSF) 発行の債券に対する旺盛な需要や米債利回りの低下を背景にユーロ高・ ドル安が進んだ海外市場の流れが継続。ただ、日本時間あす早朝に米連 邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表に控えて、一段のドル売りに は慎重姿勢も見られた。

ドル・円相場もドルじり安の展開となり、一時1ドル=81円99 銭までドルが軟化。前日の海外市場でつけた今月19日以来のドル安値 にあと1銭と迫る場面が見られた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券クレジット市場部為替課長の 塩入稔氏は、FOMCについて、「今QE2(量的緩和第2弾)をやめ るというシナリオはないだろうが、声明で景気に対して明るさがよりに じんできたり、インフレに対する言及があれば、市場で利上げという話 も出てくる可能性がある」と指摘。そのほかにも米国では5年債の入札 もあり、「材料が目白押しだ」と語った。

午後4時3分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3679ドル前 後。前日の海外市場では昨年11月22日以来の水準(1.3704ドル)ま でユーロ高・ドル安が進んだが、この日の東京市場でも一時、1.3700 ドルをつける場面が見られた。ユーロ・円相場は1ユーロ=112円台前 半を中心としたもみ合い。

FOMC

FOMCは26日午後2時15分(日本時間27日午前4時15分) ごろに声明を発表する。政策金利は据え置きの見通しで、6月末までの 6000億ドルの資産購入計画の継続も確認されるとみられている。

資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役は、FOM Cについて、QE2継続の姿勢は変わらない見通しにあることから、米 国の金利は「上がりそうにない」と指摘。半面、「足元の指標内容を見 て、どのような声明文を出してくるのか注目したい」とも語った。

一方、今年はタカ派のプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁とフ ィッシャー・ダラス連銀総裁が新たなFOMCの投票メンバーに加わる 。三菱UFJモルガン・スタンレー証の塩入氏は、「余計タカ派のメン バーが入ったという認識があるので、反対票が1票入るのか、あるいは 2票入るのかといったところも注目される」と話していた。

そのほか、この日は12月の米新築一戸建て住宅販売も発表される。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、前月比

3.5%の増加が見込まれている。

一般教書演説

オバマ米大統領は25日、一般教書演説を行い、米国の財政赤字は 持続不可能だと述べ、グローバル市場における米国の競争力を確保する 投資を継続しつつ一部の連邦支出の伸びを凍結させる方針を表明した。

同大統領は米議会で演説し、非国防の裁量的支出凍結を提案し、こ れによって向こう10年間で4000億ドル(約33兆円)の歳出削減に なると述べたほか、国防予算780億ドルの追加削減を打ち出した。

前日の海外市場では、歳出の一部凍結との観測が浮上したことから 米国債利回りが低下し、外国為替市場ではドル売りが進んだ。

クレディ・アグリコル銀行外国為替部ディレクター、斎藤裕司氏は 「歳出削減により金利上昇が抑えられるという連想からドル売りとなっ た。しかし、事前に予想されていた内容であり、すでにきのうの海外で 米長期金利も下げてしまっているため、それを材料に新たにドルを売る 動きも今のところ限定的だ」と話していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE