TB3カ物の落札利回り、需要堅調で3週連続の0.11%割れ

財務省が実施した国庫短期証券(T B)3カ月物入札は、最高落札利回りが3週連続で0.11%を下回った。 日本銀行が潤沢な資金供給を継続するなか、引き続き投資家やディー ラーの需要が堅調だった。一方、共通担保資金供給オペは、9回連続 で応札額が通知額を下回る札割れだった。

TB168回債の最高落札利回りは0.1082%、平均落札利回りは

0.1078%と、前回とほぼ横ばい。入札前(WI)取引は0.108%だっ た。最高落札利回りにおける案分比率は前回の99%から93%に若干低 下。応札倍率は4.60倍と前回の5.61倍を下回った。

国内証券のディーラーは、平均落札利回り水準ではたんたんと購 入する銀行や海外投資家の需要があり、0.11%割れでも一定量の需要 があると指摘。日銀の金融調節を受けて資金調達コストが安く、品ぞ ろえとして在庫を増やす証券会社もあったのではないかと言う。

TB3カ月物利回りは昨年末に0.13%台まで上昇した後、年明け は日銀の潤沢な資金供給を背景に低下し、今月上旬は0.10%台前半を 付ける場面もあった。ただ、0.105%を下回ると投資家の需要も減少す るため、その後は0.1075-0.11%近辺で推移している。

レポと日銀オペ

レポ(現金担保付債券貸借)市場では、大手銀行が0.105%で翌 日物の資金を運用しており、同水準までTBの3カ月物を買い進む動 きは見られない。この日は2カ月物167回債で0.105%の取引が成立 したが、買いは限定的だった。

証券会社によると、日銀の共通担保オペでは下限0.10%で資金が 調達できるものの、オペの期間が1カ月前後と長めのため、金利がや や高めでも翌日物のレポでTBの資金手当てを行う証券ディーラーが あり、オペで札割れが発生する要因にもなっている。

この日の全店共通担保オペ1兆円(1月28日-2月18日)は応 札額が6133億円にとどまる札割れ。同オペの札割れは9回連続。日銀 は5営業日連続で1兆円台のオペを通知している。3カ月物の日銀基 金オペ8000億円の応札倍率は前回の3.69倍から2.92倍に低下した。

この日の当座預金は5000億円増の18兆6000億円程度。今月半ば の20兆円台に比べて減少しているものの、国債発行に伴う資金不足に 対して潤沢な供給オペが実施されているため、余剰感が強い。

無担保コール翌日物は、誘導目標「0-0.1%」に対して都市銀行 や信託銀行、地方銀行が0.075-0.08%で調達を進めた。一部地銀が

0.12%でまとまった金額の試し取りに動き、全体の平均を上げたとい う。前日の加重平均金利は0.082%だった。

金利先物は上昇

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は小幅上昇(金利 は低下)。円高・株安・債券高を受けて買いが先行したほか、日銀によ る物価や成長率見通しの上方修正などを警戒して売っていた向きの買 い戻しが入ったとの見方が出ていた。

国内証券のディーラーは、日銀の景気に強気な見通しを警戒した 売りもあったが、デフレ圧力を考えると金融引き締めは当面考えづら く、TIBOR(東京銀行間貸出金利)に比べて先物は売られ過ぎだ ったと言う。

金先市場の中心限月2011年12月物は前日比0.005ポイント高い

99.620で取引を始め、99.625(0.375%)と18日以来の高値を付けた。 午後3時20分時点の12月物の売買高は1万8609枚(1枚=1億円) と、前日の6673枚から増加した。

日銀は25日の金融政策決定会合で経済・物価情勢の展望(展望リ ポート)の中間評価を行い、11年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、 コアCPI)の政策委員の見通し(中央値)を前年比0.1%上昇から

0.3%上昇に引き上げた。10年度の実質国内総生産(GDP)成長率 もプラス2.1%からプラス3.3%に上方修正した。

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