オバマ米大統領:非国防裁量予算の5年凍結提案へ-当局者

オバマ米大統領は、25日夜の一般 教書演説で、財政赤字の削減策として非国防裁量予算の5年間凍結を提 案する。

オバマ大統領の国内政策委員会のメロディ・バーンズ委員長はブル ームバーグテレビジョンのインタビューで、大統領が一般教書演説で同 凍結を提案する計画であることを明らかにした。大統領は昨年、3年間 の裁量支出凍結案を示しており、今回はそれを2015年まで2年間延長 させた格好となる。

バーンズ氏によると、大統領は安全保障・国防費でも節減を検討、 ゲーツ米国防長官が提示した向こう5年間で780億ドル(約6兆4100 億円)の国防総省予算削減策を支持する意向だ。バーンズ氏は「これら は米国の赤字問題への対応で前進すべき真剣な道筋だ」と述べた。

一般教書演説では予算凍結のほか、インフラや教育への投資などを 通じた景気回復の促進や世界経済における米国の競争力維持にも焦点が 絞られるとみられる。

米国債相場上昇

大統領が凍結を提案するとの観測が広がり、25日の米国債相場は 上昇。30年物国債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下し、取引時間中としては昨年12月31日以来の大幅な下 げとなった。BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨ ーク時間午後4時8分(日本時間26日午前6時8分)時点では

4.50%。

今回の凍結案では、社会保障やメディケア(高齢者医療保険制度)、 メディケイド(低所得者向け医療保険制度)、国土安全保障省、国防総 省に関連する支出および国債の利払いは対象に入っていないとみられる。

米政府当局者が匿名を条件に語ったところによると、予算凍結が実 現すれば、向こう10年間で4000億ドルの赤字削減につながるという。

昨年11月の中間選挙で下院の過半数議席を得た共和党は、今年の 予算を約1000億ドル削減するとの公約を掲げているが、その後会計年 度の約3分の1が経過したことを反映して削減目標を600億ドルに縮 小している。共和党の予算削減案による赤字の縮小規模に関する試算は 提示されていない。

マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は、オバマ大統領 の予算凍結でもまだ政府支出は多過ぎるとの見解を示した。共和党は歳 出を政府が金融危機やリセッション(景気後退)への対策を打つ前の08 年会計年度(07年10月―08年9月)の水準まで戻すよう求めている。

08年度の歳出は2兆9800億ドルで、財政赤字は4590億ドル。非 国防裁量支出は3920億ドルだった。オバマ大統領の11年度予算計画 は、歳出を3兆8400億ドル、非国防裁量支出を5200億ドルとしてお り、財政赤字は1兆4000億ドルと見込んでいる。同大統領は2月14 日の週に来年度の予算教書を提出する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE