英中銀総裁:現在のインフレ加速は一時的、来年は鈍化へ

イングランド銀行(英中銀)の キング総裁は、同国の不安定な景気回復が続く間は景気刺激策を維持 するとした中銀判断の正当性を主張し、現在のインフレ加速は一時的 で価格上昇のペースは来年には鈍化するだろうとの見解を示した。

キング総裁は25日、ニューカッスルで講演し、「英国では心地 悪い高インフレが続いている」と述べた上で、「今後の物価動向を決 定する材料は引き続き、インフレ率が来年急速に低下するとの見方を 支持するものだ」と続けた。

英国のインフレ率はイングランド銀が定める2%の基準を1年以 上にわたって上回っており、昨年12月には3.7%まで上昇した。キ ング総裁は、商品相場上昇と付加価値税(VAT)の引き上げが影響 しインフレ率は向こう数カ月で4%余りまで上昇する可能性があると 予想した一方で、同中銀の金融政策委員会(MPC)は物価安定の責 務を放棄していないと述べた。

同総裁は「相対価格への極めて大きなショックは、英経済の不均 衡是正に欠かせない実質的調整の中で避けられない部分だ」と述べる 一方で、「だからと言って、インフレを中期的に目標水準まで戻すの は不可能ではないし、MPCはインフレ目標を達成するという公約を 放棄したわけでもない」と説明した。

同総裁は、賃金の伸び鈍化と高失業率、政府の支出削減が経済に とっての「逆風」となり、物価上昇を制限するとの見通しを示した。 また25日に発表された英国の昨年10-12月(第4四半期)の国内 総生産(GDP)が予想外の前期比0.5%減になったことについて、 景気回復が「不安定」なものになることを示していると指摘した。

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