【個別銘柄】エーザイ、資源、富士ゼネ、田辺三菱、中国銀、トヨタ

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

エーザイ(4523):前日比5%安の2807円。売買代金は同6.7倍 の418億円で東証1部トップ。一時5.9%安まであり、2009年3月10 日(6.1%安)以来、約1年10カ月ぶりの日中下落率を記録した。重 症敗血症治療剤「エリトラン」の第3相臨床試験が主要項目で目標に 達しなかったことを受け、米国などでの承認申請を3月末までには行 わない、と25日に発表。同薬の開発は困難との見方が広がり、売りが 殺到した。シティグループ証券、ドイツ証券、クレディ・スイス証券 などが投資判断を引き下げた。

資源関連株:三菱商事(8058)が1.7%安の2306円、住友金属鉱 山(5713)が2.4%安の1369円など。10年10-12月の英国内総生産 (GDP)が予想外のマイナス成長、米住宅価格指数の下落に加え、 インドの利上げなど新興国の金融引き締めによる需要減退懸念から 25日の国際商品市況が下げた影響を受けた。ニューヨーク原油先物は 前日比1.9%安の1バレル=86.19ドルと、終値では昨年11月30日以 来の安値となり、金先物も一時昨年10月27日以来の安値を付けた。

富士通ゼネラル(6755):6.5%安の491円で、東証1部の下落率 5位。国内外でエアコンの販売が拡大しているが、会社側は25日に 11年3月期の連結純利益予想を51億円(前期比12%増)で据え置い たため、失望売りが広がった。担当アナリスト3人の同予想値平均は 60億円。

田辺三菱製薬(4508):5.5%安の1326円と急反落。子会社が品質 試験をしていない医療機関向け注射薬を出荷していた、と午後2時に 正式発表。土屋裕弘社長は会見で、「患者、医療関係者をはじめ、多く の関係者にご迷惑をおかけしたことをおわびする」と陳謝した。「リプ ル」など3製品6品目の一部を自主回収する。一連の内容は26日付の 朝日新聞朝刊が先行して報道、朝方から売りを浴びていた。

KOA(6999):5.1%安の960円。会社側が25日に初めて公表し た11年3月期業績予想では、連結営業利益目標を前期比2.2倍の43 億円と設定した。担当アナリスト2人の事前の予想値は共に49億円だ ったため、業績上振れ期待が後退した。

芝浦メカトロニクス(6590):5.1%安の315円。競争激化などで 主力の液晶パネル製造装置が停滞、10年4-12月の連結営業損益は 17億円の赤字だった。バークレイズ・キャピタル証券では、投資判断 を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に下げ、目標株価 も420円から350円に引き下げた。

東洋炭素(5310):5%安の4600円。独立系調査会社のTIWは 25日付で、投資判断を「2(中立)プラス」から「2(中立)」に1 段階引き下げた。現状の株価水準で妥当と判断した。ただ、特殊炭素 製品の販売好調などを理由に、会社側が11年5月期の連結営業利益予 想を40億円から50億円に増額していることについては、製品価格の 値戻しが浸透していることを考慮すると、依然保守的と指摘している。

中国銀行(8382):4.7%安の993円。東京商工リサーチは26日、 バイオ企業大手の林原(岡山市)が25日までに事業再生ADRの利用 申請を行ったと公表、同グループ4社の負債合計は約1400億円。中国 銀は林原グループの主力行のため、今後の財務上のマイナス影響など が懸念された。このほか、林原向けに280億円の貸出金があると26 日発表した住友信託銀行(8403)も1.3%安の523円と反落。

中小企業信用機構(8489):ストップ安(制限値幅いっぱいの下げ) となる50円(45%)安の62円、なお差し引き59万株の売り注文を残 した。東京地方裁判所に民事再生手続き開始の申し立てを行い、受理 されたと25日に発表。10年8月末現在の負債総額は90億円。

トヨタ自動車(7203):1.9%安の3400円。燃料パイプなどの不具 合を理由に「ノア」など計16車種、計120万2800台(製作期間(2000 年5月-08年10月)のリコール(無料の回収・修理)を26日午後、 国土交通省に届け出た。

SMK(6798):3.7%安の446円。携帯電話向けのコネクターが 振るわず、タッチパネルの価格下落も響き、10年4-12月の連結純利 益は前年同期比3.1%減の12億1000万円となった。11年3月通期計 画に対する進ちょく率が53%と低く、計画未達が警戒された。

京三製作所(6742):5.2%高の447円。大畠章宏国土交通大臣が 25 日の記者会見で、鉄道の駅ホームからの転落を防ぐ「ホームドア」 の設置促進に意欲を見せたと共同通信などで伝わり、ホームドアの需 要増加に対する期待が高まった。関連銘柄では、可動式ホーム柵も手 掛ける日本信号(6741)が2%高の704円となった。

大日本スクリーン製造(7735):4.1%高の764円。バークレイズ・ キャピタル証券は25日、投資判断を「イコールウエート」から「オー バーウエート」に引き上げた。新しい目標株価は870円と、従来より 280円高い。米半導体最大手インテルなどの設備投資増強などを受け、 同社の収益が増大すると予測している。ドイツ証券でも、判断「ホー ルド」から「買い」に引き上げ。

マルハニチロホールディングス(1334):3.6%高の146円。10年 4-12月の連結営業利益は前年同期比約5割増の165億円前後だった もよう、と26日付の日本経済新聞朝刊が報道。水産物の販売価格上昇、 年末に出荷が伸びたためという。

新神戸電機(6934):1%高の1039円。一時1077円と09年11 月12日以来、約1年2カ月ぶりの高値水準を回復した。車両用電池事 業の伸びに加え、携帯電話基地局向けの産業用電池なども好調で、10 年4-12月の連結営業利益は前年同期比39%増の54億円だった。据 え置かれた通期計画(68億円)に対する進ちょく率は80%。

ヤフー(4689):1.6%高の3万2450円。広告売上高の増加などを 背景に、11年3月期の連結純利益は909億-923億円になる見通しと 25日に発表。前期比では8.8-11%増益となる見込みで、買いが先行 した。また、期末配当計画を1株当たり313-319円と設定。前期末実 績の288 円からは増配となる。

塩野義製薬(4507):1.3%安の1554円。薬局やドラッグストアで 消費者が直接購入できるビタミンB1主薬製剤「ベリックスAプラス」 と「ベリックスBEプラス」を自主回収する、と25日に発表、コスト 負担などマイナス影響が警戒された。10年11月25日以降に出荷した 一部製品に、製造委託先で異種錠(抗リウマチ剤)が混入した可能性を 否定できないことが判明したため。

松井証券(8628):1.6%安の549円。10年4-12月の連結純利益 は前年同期比21%減の45億円だった。円高懸念などで株式売買代金 が落ち込んだほか、店頭外国為替保証金取引に伴う受入手数料などが 減少した。足元の業績の悪さが嫌気された。

日本電産(6594):3.6%安の7810円。ノートパソコン市場などの 減速を受け、主力のハードディスク駆動装置用精密小型モーターの販 売が鈍化、10年10-12月(第3四半期)の連結営業利益は前年同期 比6.3%減の220億円となった。

ミクシィ(2121):2%高の42万9000円。サイバーエージェント (4751)と交流サイト(SNS)向けにソーシャルアプリを企画・制 作する共同出資会社を設立すると25日に発表。SNSへの顧客誘引効 果などが見込まれた。共同出資会社の当面の収益目標は、11年9月期 の売上高が5億円。

東映アニメーション(4816):15%高の1860円。一時25%高と2000 年12月のジャスダック市場上場以来、最も大きな日中上昇率を記録し た。「ワンピース」のキャラクター商品や10年10月公開の映画「ハー トキャッチプリキュア!」の関連商品も好調に推移し、11年3月期の 連結純利益予想を14億円から23億円に64%引き上げた。3.3%の減 益予想が一転、59%の増益見込みとなり、買いが集まった。

アドアーズ(4712):8.9%高の86円。カジノ業界大手のサンズ・ チャイナ・グループが運営するマカオのカジノホテル「サンズマカオ」 内にアドアーズ子会社が直営するアミューズメント施設を開設するこ とで基本合意した、と25日に発表。将来的な収益貢献が見込まれた。

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