欧州救済基金EFSF5年債、日本が20%超購入-アジア38%

欧州の域内救済基金である 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)がアイルランド救済の ため初めて発行した債券は、発行額50億ユーロに対し、約500 の投資家から445億ユーロ(約4兆9900億円)という「圧倒的」 な額の注文があった。

EFSFの発表によると、5年債の全体のうち20%余りを日 本政府が購入した。また事情に詳しい関係者2人によれば、購入 した投資家の比率はアジアが約38%、英国が15%、ドイツが12%。 北米の投資家は2%だった。

EFSFのクラウス・レグリング最高経営責任者(CEO) は25日、フランクフルトでの記者会見で、「国際投資家からの 反応には圧倒的なものがあった」とし、「過去最大の注文だ。ギ ネスブックに記録を申請する前に確認はするが、世界でこのよう な規模の注文を記憶している人は誰もいないだろう」と述べた。

ユーロ圏諸国が保証を付けるEFSF債の格付けは最上級。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、発行した5年債(表 面利率2.75%)の利回りは2.89%で、指標のスワップレートに 6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上乗せとなった。 上乗せ幅は、当初提示していた8-10bpを下回る。

ブルーベイ・アセット・マネジメントの上級ポートフォリオ マネジャー、マーク・ダウディング氏は、「膨大な需要があった」 と述べた。200億ユーロ規模の欧州投資適格ファンドの運用に携 わる同氏も、「小規模な注文を入れた」という。「アジア、特に 中央銀行から関心が強かった」と同氏は述べた。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、中央銀行と政 府が43%を購入。資産運用ファンドが31%だった。

EFSFは2月1日に、アイルランドが要請した33億ユー ロを融資する。調達した資金の残りはトリプルAの格付けを維持 するためのバッファーとなる。レグリングCEOによると、アイ ルランドの支払う金利は約6%。

シティグループとHSBCホールディングス、ソシエテ・ジ ェネラルがEFSF債を手掛けた。HSBCのユーロ圏債券資本 市場責任者のフレデリック・ガビゾン氏は、幹事会社は価格レン ジを2回変更したと明らかにした。

INGグループのストラテジスト、パドライク・ハービー氏 (アムステルダム在勤)は25日のリポートで、EFSF債の「適 正価格」はスワップに3bp上乗せ程度だとして、流通市場で高 パフォーマンスとなる余地が大きいと指摘した。ブルームバーグ のデータによれば、同じトリプルA格付けのドイツ5年債の利回 りはスワップレートを42bp下回る。

欧州連合(EU)の欧州委員会の救済基金である欧州金融安 定化メカニズム(EFSF)は欧州委の拠出分の一部として5日 に50億ユーロを起債した。利回りはスワップレートに12bp上 乗せしたが、ブルームバーグのデータによれば、流通市場で今は 指標金利を3bp下回っている。

レグリングCEOは「投資家からの強い関心はユーロ圏の金 融安定回復に向けた戦略への信頼を明確に示した」として、「F EFSの仕組みが使命を果たすのに適切であることに疑いはな い」と述べた。

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