1月25日の米国マーケットサマリー:ドル下落、米予算凍結案の観測

ニューヨークの為替・株式・

債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日

ユーロ/ドル 1.3686 1.3638

ドル/円 82.25 82.53

ユーロ/円 112.56 112.54

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率

ダウ工業株30種 11,977.19 -3.33 .0%

S&P500種 1,291.18 +.34 +.0%

ナスダック総合指数 2,719.25 +1.70 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比

米国債2年物 .58% -.05

米国債10年物 3.33% -.07

米国債30年物 4.50% -.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率

COMEX金 (ドル/オンス) 1,332.30 -12.20 -.91%

原油先物 (ドル/バレル) 86.31 -1.56 -1.78%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対円で3日続落。オバマ

米大統領が非国防裁量予算の5年凍結を発表するとの見通しを受けて、

米国債利回りが低下した。

英ポンドは対ドルで約1カ月ぶりの大幅下落を記録した。英国

の昨年第4四半期国内総生産(GDP)が前期比で予想外に減少した

のが材料となった。米10年債の上昇で利回りは一時0.09ポイント

下げて3.31%と、1月18日以来の低水準に押し下げられた。

ニューヨーク時間午後4時6分現在、ドルは対円で0.4%下げ

て1ドル=82円24銭(前日は82円53銭)。ドルは対ユーロで

0.3%値下がりして1ユーロ=1.3678ドルだった。前日は1.3638

ドル。ユーロは対円で0.1%下げて1ユーロ=112円38銭(前日

112円54銭)。

オバマ米大統領は、25日夜の一般教書演説で、財政赤字の削

減策として非国防裁量予算の5年間凍結を提案する。政府当局者が匿

名を条件に明らかにした。大統領は昨年の一般教書演説で国防および

安全保障関連を除く裁量的歳出の増加を3年間凍結させることを提案

した。

◎米国株式市場

米株式相場は取引終盤で下げを埋めた。S&P500種株価指数は

これで3営業日続伸。オバマ米大統領が経済刺激に向けた計画を発表

するとの観測が背景。

AT&Tとアップルは、それぞれ通信サービス株とテクノロジー

株をけん引。両株価指数はS&P500種の業種別10指数の値上が

り率上位となった。一方、アメリカン・エキスプレス(アメックス)

とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は決算が投資家の失望

を誘い下落。両銘柄を中心に相場は日中下げていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%未満上昇の1291.18。一時は0.8%下げる

場面もあった。ダウ工業株30種平均は3.33ドル(0.1%未満)下

落の11977.19ドル。一時記録した82ドル安の大半を埋めた。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディングマネジ

ングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、「市場の回復力や過

去数週間に急速な下落がなかったことを考慮すれば、市場参加者は一

般教書演説を前にショート(売り持ち)を建てることに警戒心を抱い

た」と述べた。

米株式相場は午後の取引で下げを埋め始めた。米調査・資産運用

会社ビリニー・アソシエーツの創設者ラズロー・ビリニー氏がS&P

500種は2013年までに2854に上昇するとの自身の予想を再度示

したことがきっかけとなった。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。30年債利回りは今年最大の下げとなった。 オバマ大統領が過去最大規模の財政赤字の削減策として、非国防裁量

予算の5年間凍結を提案するとの観測が広がった。

財務省が25日実施した2年債入札(発行額350億ドル)では、

投資家の需要を測る指標の応札倍率が過去10回の入札の平均を上回

った。政府当局者が匿名を条件に語ったところによると、オバマ大統 領は今夜の一般教書演説で、連邦財政赤字の削減策として非国防裁量

予算の凍結を提案する。米ニューヨーク連銀はこの日、77億ドル相

当の米国債を買い入れた。

グリーチャーのマネジングディレクター兼金利取引共同責任者、

ラス・サート氏は、「言葉が実行に移されるかどうかはまだ分からな

いが、市場の期待は高まっている」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、30年債利回り

は一時、前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下と、 昨年12月31日以来の大幅な下げとなった。ニューヨーク時間午後2 時28分現在は、4.48%と前日から8bpの低下となっている。同年 債(表面利率4.25%、2040年11月償還)価格は1 7/32上げて96 1/4。

既発2年債の利回りは5bp下げて0.58%。10年債利回りは9

bp低下し3.31%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。代替資産としての金買いが振る

わず、ほぼ3カ月ぶりの安値に沈んだ。

ブルームバーグが顧客1000人を対象に今月20-24日に実施し

た世論調査によれば、世界の投資家の景気先行き観は一段と明るくな

っている。今後6カ月で金保有を減らすとの回答は、増やすとの回答

の2倍に近かった。また金市場でバブルが発生しているとの回答は半

数を超えた。

米ニュースレター「ガートマン・レター」のエディターとして知

られるエコノミスト、デニス・ガートマン氏は、「金を買い持ちして

おきたいとの投資家の衝動は急速に冷めてしまった。風向きはロング

に対して、向かい風に変わった」と述べた。同氏は金保有を年初から

3分の2ほど減らしたという。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物

2月限は、前日比で12.20ドル(0.9%)安の1オンス=1332.30

ドルで終了した。一時は昨年10月27日以来の安値となる1321.90

ドルまで下げた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。米国と英国の景気回復足踏み

の兆候を受け、8週間ぶりの安値に沈んだ。

11月の米住宅価格指数が1年ぶりの大幅な下落となったほか、

昨年第4四半期の英米国内総生産(GDP)は予想外のマイナス成長

となった。原油先物は今月12日に1バレル=91.86ドルの2年3カ

月ぶり高値を付けて以来、6営業日下げている。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのブローカー、ト

ム・ベンツ氏(ニューヨーク在勤)は、「予想外の英GDP縮小がこ

の日の大きな材料だった」と指摘。「すでに圧迫されていた原油市場

に、米住宅価格指数がさらに弱気シグナルを与えた」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日

比1.68ドル(1.91%)安の1バレル=86.19ドルで終了。終値と

しては昨年11月30日以来の安値となった。月初来では5.7%の値

下がり。

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