1月25日の欧州マーケットサマリー:株は下落、英景気縮小を嫌気

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3645 1.3638 ドル/円 82.37 82.53 ユーロ/円 112.39 112.54

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 280.10 -1.89 -.7% 英FT100 5,917.71 -26.14 -.4% 独DAX 7,059.01 -8.76 -.1% 仏CAC40 4,019.62 -13.59 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.27% +.01 独国債10年物 3.14% -.01 英国債10年物 3.63% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,324.00 -19.00 -1.44% 原油 北海ブレント 95.38 -1.23 -1.27%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は3営業日ぶりに下落。昨年10-12月(第4四半 期)の英経済が予想に反してマイナス成長となったことが懸念された。 またスペインの銀行の資本強化を目指した計画がソブリン債危機の緩 和につながらなかったことから、銀行株が売られた。

スペインの銀行株では、バンキンテルが5.2%、サンタンデール 銀行が3.5%それぞれ下げた。欧州最大の半導体メーカー、STマイ クロエレクトロニクスは4.5%安。携帯通信合弁事業のSTエリクソ ンの赤字が膨らんだことが嫌気された。

一方、スウェーデンの無線ネットワーク機器メーカー、エリクソ ンは2.5%上昇。10-12月期売上高がアナリスト予想を上回ったこ とが買いにつながった。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%安の280.10で終了。 今週発表される米経済統計で経済成長ペースの加速が示されるとの楽 観的な見方から、前日の同指数はプラスだった。

コメルツ銀行のシニア株式ストラテジストのマーカス・ウォルナ ー氏(フランクフルト在勤)は、「ソブリン債危機は1年を通じて現 れては消える問題で、ボラティリティを引き起こすだろう」と述べた。 ただ、「企業利益はギリシャやアイルランドと関係なく、強い業績を 伴う堅調な決算期を迎えている。一部の顧客は株式購入を考えている が、株価下落を待っているところだ」と続けた。

英政府統計局(ONS)がこの日発表した10-12月期の国内総 生産(GDP)は前期比0.5%減少。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト33人の予想中央値は0.5%増だった。7-9月(第3四半 期)は0.7%増加していた。

25日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が下落。 スペインのIBEX35指数は1.4%下げた。

◎欧州債市場

欧州債市場でドイツ2年債相場が下落。1月の米消費者信頼感 が8カ月ぶり高水準に上昇したことを背景に、欧州で最も安全とされ るドイツ国債に対する需要が後退した。

ドイツ10年債相場は一時上昇したものの、上げ幅を消した。欧 州の高債務国向けの救済基金である欧州金融安定ファシリティー(E FSF)が発行した債券の購入資金を確保するため、投資家が保有し ていたドイツ国債を売却したとの観測が背景にある。スペイン国債も 下落。同国政府が国債入札を実施したほか、銀行の資本強化策が投資 家の懸念緩和につながらなかったことが要因だった。

スミス・アンド・ウィリアムソン・インベストメント・マネジメ ント(ロンドン)の債券担当ディレクター、ロビン・マーシャル氏は、 「米消費者信頼感が極めて力強く、若干影響を及ぼした」と述べ、 「EFSF債発行引き受けにドイツが部分的に関与しているという点 で、EFSF債の発行によってドイツ国債の信用希薄化が起きた可能 性がある」と語った。

ロンドン時間午後4時37分現在、ドイツ2年債利回りは前日比 2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.27%。同国 債(表面利率1%、2012年12月償還)価格は99.50。ドイツ10年 債利回りは3.15%と、前日からほぼ変わらず。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードがこの日発表した1月 の消費者信頼感指数は60.6と、前月の53.3から上昇し、ブルーム バーグがまとめたエコノミスト予想中央値(54)を上回った。

EFSFによると、この日発行した5年債の利回りは2.89%と、 指標のスワップレートに6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上乗せとなった。当初に提示していた8-10bpのレンジを下回った。 500超の投資家から445億ユーロの注文があり、日本政府が発行額の 5分の1余りを購入した。

スペイン10年債利回りは前日比10bp上昇の5.35%。ドイツ 10年債とのスプレッド(上乗せ利回り)は12bp拡大し220bpと なった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇した。昨年10-12月(第4四半期)の英経済 が予想に反して縮小し、1年半で最悪のマイナス成長となったことか ら、2011年に政策金利が引き上げられるとの観測が後退した。

英政府統計局(ONS)がこの日発表した10-12月期の国内総 生産(GDP)は前期比0.5%減少。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト33人の予想中央値は0.5%増だった。7-9月(第3四半 期)は0.7%増加していた。

コメルツ銀行の通貨ストラテジスト、ルッツ・カーポウィッツ氏 (フランクフルト在勤)は、「経済データは強い失望を誘うもので、 イングランド銀行(英中央銀行)の利上げが極めて困難となった」と 語った。

10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.63%。同国債(表面利率4.75%、2020年3月 償還)価格は0.35ポイント上げ108.64。2年債利回りは12bp 低下の1.19%と、2009年8月以降で最大の下げとなった。

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