タイ:バーツと株価が下落、海外投資家が保有縮小-政治リスク警戒

25日のタイ金融市場では、通貨バ ーツがドルに対し昨年9月以来の安値に下落。株式相場は海外投資家 が持ち高を減らす中で4営業日続落した。反政府デモの計画も嫌気さ れた。

タイ株の指標、SET指数は前日、2009年10月以来の大幅安だ った。海外投資家が同日にタイ株を1億3100万ドル(約108億円)売 り越したことが証券取引所の発表で明らかになり、これを嫌気してバ ーツも引き続き売られた。

政府に抗議を続ける民主市民連合(PAD)は、国境問題をめぐ るカンボジアとの合意破棄を求めてアピシット政権に圧力をかけてい る。PADが08年に実施したデモでは、バンコクの空港が8日間にわ たり閉鎖される事態となった。

クレディ・アグリコルCIBのエコノミスト、ダリウス・コワル ツィク氏(香港在勤)は「反政府デモは政治的リスクを浮き彫りにし、 バーツを圧迫している」と指摘。「アジア通貨は海外投資家の株式投資 と相関性が高い」と語った。

ブルームバーグのデータによれば、バーツはバンコク時間午後3 時34分(日本時間同5時34分)現在、0.1%安の1ドル=30.97バー ツ。一時は31.05バーツと、昨年9月9日以来の安値を付けた。SE T指数は前日比4.51ポイント(0.5%)安の959.17で引け、4営業日 での下落率は7.3%に達した。24日は4.3%安だった。

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