英国:10-12月GDP、予想外のマイナス成長-寒波響く

英経済は昨年10-12月(第 4四半期)に市場予想に反して縮小し、1年半で最悪のマイナス成 長となった。建設業の低迷に加え、12月に襲った寒波がサービス 業と小売業に打撃を与えた。

英政府統計局(ONS)が25日発表した10-12月期の国内 総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.5%減。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト33人の予想中央値は0.5% 増だった。7-9月(第3四半期)は0.7%増加していた。ON Sによると、悪天候の影響がなかった場合、10-12月期GDPは 「ほぼ横ばい」となるところだった。

GDP統計発表後にポンド相場は下落。統計結果はキャメロン 政権が財政赤字削減に向けた歳出削減強化を実施する前に既に、英 国の景気回復が勢いを失いつつあることを示した。イングランド銀 行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC)は今月、政策金利を 据え置いた。一方、インフレ率は8カ月ぶり高水準。MPCのアン ドルー・センタンス委員は24日遅く、物価圧力が強まっているこ とから「行動するべき時が来た」との見解を示した。

VTBキャピタル(ロンドン)のエコノミストで英財務省に勤 務経験のあるニール・マッキノン氏は電話インタビューで、「英経 済は過熱ではなく、冷め過ぎだ」と述べ、「利上げをすれば経済は 簡単にリセッション(景気後退)に押し戻され、重大な政策の誤り となるだろう」と語った。

ポンドは統計発表後に一時、ドルに対して前日比0.6%下落 した。ロンドン時間午前9時43分(日本時間午後6時43分)現 在は1ポンド=1.5808ドル。英10年債相場は上昇し、同利回り は3.63%に低下した。

改定の可能性

10-12月期GDPの前期比0.5%減少は、09年4-6月(第 2四半期)に0.8%落ち込んで以来の最悪。ONSは今回の統計 結果について「改定される可能性が通常よりも高い」としている。 前年同期比では1.7%増だった。

オズボーン財務相は声明で、GDP統計の「数字はもちろん期 待外れだった」が、「非常に寒さの厳しい1カ月のせいで、国際社 会からの信頼確立につながった財政計画を変更することなどあり 得ない。そのような行動は、英国を金融危機へと突き戻すだろう。 悪天候で英国が軌道を外れることはない」と強調した。

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