イラク:2020年までに製油所処理能力を倍増-150万バレル

イラク石油省のアフメッド・アル・ シャンマ次官は25日、同国内の製油所原油処理能力を2020年までに、 現在の2倍の日量150万バレルまで増やす計画があることを明らかにし た。

都内で会見したアル・シャンマ次官は「イラクには、国民の需要を 満たすのに十分な製油所の精製能力はない」とし、油田開発に加えて製 油所の能力増強が課題のひとつだと話した。現在の精製能力約75万バレ ルに加えて、20年までに新たに4つの製油所を建設する方針。

この計画には、精製能力同30万バレル規模のナシリヤ製油所も含ま れている。この製油所では近隣のナシリヤ油田で生産された原油を精製 し、同国南部の港から石油製品を輸出することが想定されているとい う。

日量52万バレル規模の生産が見込まれるナシリヤ油田をめぐって は、旧・新日本石油(現・JX日鉱日石開発)、国際石油開発帝石、 日揮の企業連合が開発契約の獲得を目指し交渉を進めていたが中断して いた。

イラクのフセイン・アル・シャハリスタニ副首相(元石油相)は、 1月初めにバグダッドを訪問した大畠章宏経済産業相(当時)との会談 で、同国南部ナシリヤ油田の開発権を付与するため、年内に入札を実施 すること言明した。

アル・シャンマ次官は、ナシリヤ油田の開発権をどのように付与す るかについて「最終的な決定はいかようにもなり得る。新政府の方針次 第だ」との見解を示し、個別交渉を通じた随意契約という道筋にも含み を残した。

ナシリヤ製油所の建設がナシリヤ油田開発権付与とパッケージ化さ れる可能性について、シャンマ氏は「この件については何も決まってい ないが、一部の石油省の人間の間ではそういったシナリオも描かれては いる。油田開発を進めるための条件として製油所の建設を求める可能性 はある」と述べた。

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