メリルリンチのオニール氏:欧州周辺国からの逃避資金は北欧へ

欧州の高債務国の債券を投げ売 りしている投資家は資金の避難先を求めてスウェーデンやフィンラ ンド、ノルウェー、デンマークの債券市場に注目している。メリル リンチ・ウェルス・マネジメントで欧州・中東・アフリカ担当の最 高投資責任者(CIO)を務めるビル・オニール氏が指摘した。

オニール氏は24日、ヘルシンキでのインタビューで、「政策の 柔軟性や、周辺国が域内共通の金利と単一通貨に対応することに伴 う悪影響が大きく注目されている」と述べ、「状況を比較し、資金は 北欧市場に流れている」との見方を示した。

同氏は財政赤字の少ない貿易黒字国と債務危機に沈む国との分 裂で、投資家は戦略を見直さざるを得なくなっていると指摘。緊縮 財政なしで済む柔軟性ある通貨を持つ国は、構造改革に直面する国 よりも良いパフォーマンスになり、資本を引き付けるだろうと分析 した。

同氏はまた、「投資家は北欧の見通しの良さに注目しており、こ れらの市場に資産をシフトすることに前向きだ」と述べ、北欧債券 市場はドイツの債券市場に比べると小規模だが「市場の流動性の低 さは全体の1要素にすぎず、残りの要素は海外からの資金流入を支 えるものだ」と語った。

ブルームバーグの集計データによると、スウェーデンの10年物 ベンチマーク債は同年限のドイツ国債に対する利回りの上乗せ幅 (スプレッド)が24日時点で20ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)。昨年末は34bpだった。10年物フィンランド国債利回 りの独国債に対するスプレッドは24日に18bpと、昨年11月末の 28bpから縮小。一方、ポルトガルのスプレッドは昨年12月には 302bpまで低下したが、24日は359bpだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE