【クレジット市場】欧州救済基金が初の起債-利回り2.85%前後で発行

欧州金融安定ファシリティー(E FSF)は25日、初めての起債を実施し、国際資本市場から資金を調 達する。欧州の政策担当者らは、ユーロ圏共同債構想を協議しないの は、債券市場の緊張が和らいでいるためだと公言している。

EFSFは、5年債を最大50億ユーロ(約5630億円)相当発行 する。ユーロ圏諸国が保証するEFSF債で調達された資金は、アイ ルランドの救済費用に充てる。

起債の事情に詳しい関係者3人が24日明らかにしたところでは、 EFSF債の利回りは2.85%前後で、指標のスワップ金利を8-10 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準となる見込み。 5年債としての利回りは、最高格付けを持つドイツ(約2.34%)とオ ーストリア(2.79%)を上回るものの、スペインの4.36%、ギリシャ の12.49%を大幅に下回る。

ルクセンブルクのユンケル首相とイタリアのトレモンティ経済・ 財務相は昨年12月6日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)への 寄稿で、ユーロ圏高債務国の金利急騰の解決策として、共同債構想を 提唱。ギリシャのパパンドレウ首相は1月21日、「より広範な意見の 一致が存在する」と発言したが、ドイツは反対姿勢を崩していない。

フランスとオーストリアがドイツと足並みをそろえて反対する状 況を受けて、欧州の当局者からは、EFSFの拡充やEFSFの資金 で高債務国の国債を購入する案が示されている。

各国が財政赤字の削減に取り組む中で、借り入れコストはここ数 週間低下し、新たな借り入れ手段を導入する緊急の必要性は薄れてい る。

リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメン トのクレジットストラテジスト、ベンジャミン・ベネット氏は、共同 債の創設について、「極めて実現性が低いように見える。反対が非常に 多いからだ」と指摘した。

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