新興市場、通貨高と資本流入拡大のリスクに直面-国際金融協会

新興市場国の当局者は自国通貨 の上昇と資本流入増に伴うインフレ加速というリスクに直面してい る。国際金融協会(IIF)が指摘したもので、新興市場では来年 1兆ドル(約82兆4500億円)を超える資本純流入が予想されると している。

IIFの研究調査によれば、新興市場への資本純流入は2012 年に1兆100億ドルと、10年の9080億ドルから拡大が見込まれ、 流入先はアジアが最大になるという。新興市場国の高成長に加え、 リスク回避姿勢の後退と日米欧の低金利が資本流入の主な要因にな ると指摘している。

世界銀行も今月、資本流入が為替相場の突然の乱高下につなが るリスクを指摘している。ブラジルやインドネシアなど新興国は、 投資家がこれらの国々の高金利資産に資金を投入する中で、為替相 場のかじ取りを目指しているが、IIFはそうした措置が危険をは らんでいると指摘した。

IIFのジェレミー・ローソン氏は24日の発表文で、一部の国 が今後、為替管理を「危険性がより高い資本流入の制限に寄与する 可能性があり、国内・対外不均衡の是正に必要となる他の政策の補 完ではなく、代替策と考えるリスクがある」と説明した。

IIFは新興市場の国内総生産(GDP)成長率について、11 年は6.3%、12年は6.2%をそれぞれ予想している。

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