ウォール街首脳、今年はダボスで安堵のため息-報酬も規制も討議なし

【記者:Christine Harper】

1月25日(ブルームバーグ):スイスのダボスで今週開かれる世 界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)には、米ウォール街の金融 大手首脳らが大挙して押しかける。銀行報酬や金融規制改革に関する 公開討論会も今年は予定されておらず、スイスの山々の空気を満喫し、 安堵(あんど)のため息をつくことができるに違いない。

バンカーらは昨年の会合で、金融業界を擁護し、金融規制案につ いて討議するために多くの時間を費やさざるを得なかった。しかし、 今年は顧客とビジネスの獲得に主眼を置く計画だ。ウォール街の3社 の経営幹部が公にコメントできる立場にないとして匿名を条件に語っ た。

今年は自信を再び取り戻したバンカーらがダボスを訪れることに なる。JPモルガン・チェースは昨年の通年決算で過去最高益を計上 し、シティグループも米財務省への公的資金の返済を終えただけでな く、通年の損益が2007年以降で初めて黒字化した。

各国政府はこれまでのところ、「大き過ぎてつぶせない」とみら れる銀行に対する追加的な課税や事業の分割に消極的だ。バーゼル銀 行監督委員会が合意した新たな銀行資本規制「バーゼル3」について も、金融機関が基準の順守を求められるのはかなりの移行期間を経た 後のことだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のモイニハン最高経営責任者 (CEO)に随行して昨年の会合に初めて出席し、今週再びダボスを 訪れるアン・フィヌカン最高戦略・マーケティング責任者は「切迫し た感じは薄れるだろう。経済に動きがあることを考えれば、不安のレ ベルは幾分緩和されたはずだ」と話している。

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