FRBとECBが魅力を高めるPE投資-米KKR、年金資金で恩恵も

米投資会社KKRの共同創業者ジ ョージ・ロバーツ氏は、同社が手掛ける最新のレバレッジド・バイア ウト(LBO)ファンドの資金集めで、オレゴン州の投資委員会と26 日に話し合いを持つ。その際、世界の各国中央銀行が自らの投資の勧 誘を手助けする状況に感謝するかもしれない。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長と欧州中央銀 行(ECB)のトリシェ総裁が政策金利を過去最低に維持しているこ とで、年金基金は債券や株式よりも利回りの高い投資先を求めて動か ざるを得ない。信用危機でプライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資会社が評価損を被った後も、ペンシルベニア州やカリフォルニア 州などの年金基金はPE投資を縮小させることなく、リターンを求め て投資を増やすか、現状を維持している。

米最大の公的年金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カ ルパース)でシニア・ポートフォリオマネジャーを務めるジョンカル ロ・マーク氏は「PE会社の資金集めは今年上向くはずだ」と指摘。 「他の資産クラスの成績はベンチマークを上回るかもしれないが、P E投資からのリターンの上乗せを公的年金はなお必要としている」と の見方を示した。

米国の年金基金は、最大3兆ドル(約248兆円)の積み立て不足 に直面するが、リターンでインデックス型ファンドに勝るPE投資会 社を選別できると考えている。2005年以降を見ると、LBOファンド 全体の約40%の資金が年金基金から提供されている。調査会社プレキ ンによれば、年金基金からの投資が資金集めの追い風となり、PE投 資会社は11年に3000億ドル余りを調達できる可能性がある。

仏保険会社アクサで250億ドル相当のPE資産の管理・運用に携 わるバンサン・ゴンボー氏は「資産クラスとしてのPEは低金利に救 われている」と指摘している。

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