NYココア:1年ぶり高値-コートジボワール輸出禁止で

ニューヨークのココア先物相場は 約1年ぶりの高値を付けた。世界最大の生産国であるコートジボワー ルの大統領に選出されたアラサン・ワタラ氏がカカオ豆の輸出を1カ 月間禁止したことが要因。

昨年11月28日に実施された選挙で大統領に選出されたと国際的 に認定されているワタラ氏は24日、同日から1カ月間、カカオ豆とコ ーヒー生豆の輸出を全面的に停止すると発表した。対立するローラ ン・バグボ前大統領の資金源を断つことが狙い。ワタラ政権のアドバ イザー、マリック・トヘ氏は23日、アビジャンからの電話インタビュ ーで、同国の主要輸出企業は禁止に合意したと述べた。

ICEフューチャーズUSのココア先物3月限は128ドル(4%) 高の1トン当たり3312ドル。一時は3393ドルと、中心限月としては 昨年1月26日以来の高値を付けた。5月限と比較して28ドル高く、 買い手が現物供給の逼迫(ひっぱく)を懸念していることが示唆され た。

スペインのココア実需業者ナトラの購入担当チーフマネジャー、ハ ビエル・アルメラ氏は「このような状況で市場関係者が売ることに関心 を示さないなか、禁止措置が投機家による買い持ちポジションの保有に つながるのは確かだろう」と予想する。

10%上昇との見方も

ロンドンのNYSE・LIFFEのココア先物3月限は42ポンド (2%)高の1トン当たり2190ポンドと、5月限を27%上回る水準 となった。

ドイツのコメルツ銀行のアナリスト、カルシュテン・フリッチ氏は 「輸出業者が全面的に禁止措置に従うとは思わないが、業者は完全には この措置を回避できない」と指摘する。ハケット・ファイナンシャル・ アドバイザーズによると、相場は最大10%上昇する可能性がある。

マレックス・ファイナンシャル(ロンドン)の農産物オプションブ ローカー部門責任者、エリック・シブリー氏によると、禁止措置によっ て全ての輸出が停止される可能性は低く、登録分については出荷される 見込みだ。同氏は「ココア業界は禁止措置の緩和を懸命に働き掛けてい る。今回の措置は突然で予想外の動きだった」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE