NY外為:ドル下落、FOMC控えた株高でリスク資産買い

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが主要通貨の大半に対して下落。今週の米連邦公開市場委員会 (FOMC)を控えて株式が上昇、高利回り資産への需要が拡大した。

ロシアのルーブルはドルに対して堅調を維持した。モスクワの 空港で爆弾テロがあり死亡者が出たが、ロシアのイグナチェフ中銀総 裁は「ルーブルおよび銀行システムにはまったく影響ない」と述べた。 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)による債券入札を前に、ユ ーロは対ドルで昨年11月以来の高値に上昇した。入札では高い需要 が示される可能性がある。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イング ランダー氏は、「EFSFが発行する債券の入札と、それに対する強 い需要についてのニュースでユーロの買いが膨らんでいる」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.1%安の1 ユーロ=1.3638ドル。先週末は1.3621ドルだった。この日は一時、

1.3686ドルと、昨年11月22日以来の安値に売り込まれた。ドルは 対円で1ドル=82円53銭(前週末82円57銭)だった。ユーロは 対円で1ユーロ=112円54銭。前週末は112円48銭だった。

ルーブル

モスクワのドモジェドボ空港で起きた爆弾テロでは少なくとも 35人が死亡した。この日のルーブルは対ドルで0.4%高。

対ドルでの買いが目立ったのはスイス・フランとオーストラリ ア・ドル。フランは対ドルで1%上昇、豪ドルは0.8%高だった。

カナダ・ドルは同国最大の輸出品である原油の値下がりが嫌気 され、主要通貨の大半に対して下落した。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、18日の ユーロのロングからショートポジションを差し引いたネットロングは 4109枚と、買い越しに転換。前週は4万5182枚のネットショート だった。

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指数 によると、ユーロは年初から1.8%高。ドルは同0.3%値下がりした。

事情に詳しい関係者3人が明らかにしたところによると、EF SFが25日発表する5年債の発行条件では、利回りが指標となるス ワップレートよりも8-10ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)高い約2.85%になる可能性がある。発行規模は最大50億 ユーロだという。

英ポンド

英ポンドは対ユーロで0.2%安。イングランド銀行(英中銀) が年内に利上げに踏み切る可能性があるとの見方が後退したのが背景 だ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想によると、25日に発 表される英国の昨年第4四半期の国内総生産(GDP)は前期比

0.5%増、前四半期の0.7%増からは減速が見込まれている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.2%下げて78.030。FOMCは25-26日に会合を 開く。ブルームバーグがまとめたエコノミスト98人の予想では全員 が政策金利の据え置きを見込んでいる。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は、「FOMCは年内は何も行動しなくて も許されるが、統計内容が予想以上に急激に早く改善した場合には、 引き金を引くことは可能だ」と述べ、「そのためには一段と改善した 経済統計、特に失業率の改善が必要だ」と続けた。

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