英中銀のセンタンス委員:政策金利の引き上げが必要-インフレ抑制で

イングランド銀行(英中央銀行) 金融政策委員会(MPC)のアンドルー・センタンス委員は、世界の 景気回復に伴う価格圧力を防止し、かつポンド安が英経済に定着しな いようにするため政策金利を引き上げる必要があるとの認識を示した。

センタンス委員は24日、ロンドンでの講演で「世界的なインフレ 圧力やポンド相場の大幅な下落、適度に健全な内需拡大がすべて影響 し、インフレ率が目標を上回る水準で続いていることが明らかになっ た場合は、行動を起こさなければならない」と述べた。

食品とエネルギーの価格上昇で昨年12月の英国のインフレ率は

3.7%と、10カ月連続で政府が上限とする3%を上回った。その一方 でMPCは今月、成長下支えのため政策金利を0.5%で据え置いてい る。イングランド銀はインフレ率の目標水準を2%としており、セン タンス委員は、当局が緊急刺激策の縮小を拒めば、中銀の信頼感が損 なわれるほか、一段の物価上昇を招きかねないと主張した。

センタンス委員は、消費者物価の上昇に対し「実質的な政策対応 がなければ、インフレ目標自体への信頼性が損なわれるリスクや、M PCの目標達成への取り組みに対する信頼が失われるリスクが高まる」 と語った。

このほか、英国外に起因する物価圧力が一時的な現象だとする見 方は「誤り」だとし、新興国経済の成長は今後も石油など商品の価格 を押し上げるためだと説明した。また、ポンドが貿易加重ベースで 2007年初め以降、約20%下げていることも英国の物価上昇に影響し ていると指摘した。

センタンス委員は、「英国の政策金利の段階的な引き上げを近い うちに始めなければ、将来において一層積極的に動かなければならな くなる恐れが出てくる。そうなれば今後、景況感や消費者信頼感に大 きなショックを与えることになりかねない」と警告した。

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