スペイン:銀行の資本増強、200億ユーロ超えない-財務相

スペインのサルガド財務相は、 国内の銀行システムの資本増強に必要とされる額は200億ユーロ(約 2兆1800億円)を超えないとし、その「すべて、または一部」は金 融市場で調達されるとの見方を示した。

サルガド財務相は24日、マドリードでの記者会見で、スペイン は銀行に対して少なくとも8%のTier1資本基準を適用するとも 述べた。銀行にはこの基準を満たすため、今秋までの資金調達期間が 与えられる。十分な増資ができない銀行は、政府の銀行再建基金(F ROB)を利用することができる。FROBは資金支援と引き換えに、 議決権付き普通株式を受け取る。

今回の資本増強額は、格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスを含む一部アナリストの見通しを下回った。ムーディー ズはこの日、スペインの貯蓄銀行は少なくとも170億ユーロの追加資 本が必要で、負担増のシナリオでは必要額が890億ユーロに達する可 能性があるとの試算を明らかにした。こうした貯蓄銀行は、大口顧客 向けのホールセールの債券市場から締め出されている。スペイン銀行 (中央銀行)が指摘する約1810億ユーロの建設や不動産への「問題 となる可能性のある投資」に対して、市場の懸念が高まっていること が背景。

サルガド財務相は、「これはFROBが200億ユーロを拠出しな くてはならないという意味ではない」と発言。「スペインの利益、ま た銀行業界の利益からすれば、全額または一部が市場から調達される ことは可能だ」と続けた。

スペイン銀行は9月末に、FROBによる増資が必要な銀行を判 定する。同財務相によれば、FROBは銀行株しか受け付けないため、 資金が必要な貯蓄銀は商業銀行への登録変更が求められる。

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