1月24日の欧州マーケットサマリー:アイルランド国債が下落

欧州の為替・株式・債券・商

品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日

ユーロ/ドル 1.3639 1.3621

ドル/円 82.42 82.57

ユーロ/円 112.41 112.48

株 終値 前営業日比 変化率

ダウ欧州株600 281.99 +.73 +.3%

英FT100 5,943.85 +47.60 +.8%

独DAX 7,067.77 +5.35 +.1%

仏CAC40 4,033.21 +15.76 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比

独国債2年物 1.25% -.03

独国債10年物 3.15% -.03

英国債10年物 3.67% -.02

商品 直近値 前営業日比 変化率

金 現物午後値決め 1,343.00 -.50 -.04%

原油 北海ブレント 96.32 -1.28 -1.31%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。今週発表される米経済統計で経済成長ペー

スの加速が示されるとの楽観的な見方が、自動車銘柄の下落やロイヤ ル・フィリップス・エレクトロニクスの予想を下回る利益の影響を打

ち消す形となった。

英食品メーカーのノーザン・フーズは17%の大幅高。同業でア

イルランドのグリーンコア・グループがノーザンに対する買収案引き

上げの是非を検討しているとの報道が手掛かりとなった。

一方、オランダの家電メーカー、フィリップスは5.5%安。ドイ

ツのポルシェが3%下げるなど、自動車株は総じて安い。

ストックス欧州600指数は前週末比0.3%高の281.99で終

了。先週は0.9%下げていた。中国の利上げ観測のほか、ゴールドマ ン・サックス・グループの昨年10-12月(第4四半期)利益がアナ

リスト予想並みにとどまったことが相場の押し下げ要因だった。

年初来では依然としてプラスで、上昇率は2.2%。経済統計が世

界的な景気回復を示しているほか、欧州各国の首脳が債務危機の拡大

を阻止する取り組みを強化するとの期待が背景にある。

JPモルガン・チェースの欧州株ストラテジスト、ミスラブ・ マテイカ氏(ロンドン在勤)は24日付のリポートで、「経済活動は

引き続き堅調だ」と指摘。「現在の業績サイクルはまだ伸びる段階に

あり、利益率はさらに上昇する公算が大きい」との見方を示した。

24日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が上昇

した。

米民間調査機関コンファレンス・ボードが25日発表する1月の 消費者信頼感指数は54.2と、前月の52.5からの改善が予想され

ているほか、米商務省が28日に発表する昨年第4四半期の国内総生 産(GDP)は前期比3.5%増が予想されている。7-9月(第3四

半期)は同2.6%増だった。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではアイルランド国債相場が下落。アイルランドのカ ウエン首相率いる共和党と連立を組んでいた緑の党が政権離脱を表明 したことを受け、総選挙が終了するまで予算案が成立しないとの懸念 が強まった。

アイルランド10年債利回りは3営業日ぶりに上昇。60億ユー

ロ(約6750億円)規模の増税と支出削減策を盛り込んだ予算案の通

過は、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの850億ユ

ーロ規模の支援策を受け取るための条件となっている。緑の党は予算

案への支持を継続するものの、総選挙が2月後半に実施される可能性

があるとの見方を示した。

ダンスケ・バンクのアイルランド部門、ナショナル・アイリッシ

ュ・バンクのチーフ・エコノミスト、ロニー・オトゥール氏は、「ユ

ーロ圏の債務危機が和らぎつつある矢先、アイルランドが再び市場の

緊張要因となりそうだ。総選挙は早ければ2月末にも実施される可能

性がある」とのリポートを電子メールで配布した。

ロンドン時間午後4時58分現在、アイルランド10年債利回り

は前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

8.85%。ドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ利回り)は12

bp拡大の573bp。アイルランドが救済を受け入れた翌々日の昨年

11月30日にはユーロ導入以後で最大の680bpを記録した。

ドイツ国債相場は上昇。同10年債利回りは3.19%まで上げた

後、前週末比3bp低下の3.14%となった。

◎英国債市場

英国債相場は3営業日ぶりに上昇し、10年債利回りは8カ月ぶ

り高水準から下げた。イングランド銀行(英中央銀行)が年内に政策

金利を引き上げるとの観測が後退し、英国債の需要が高まった。

イングランド銀の金融政策委員会(MPC)のアダム・ポーゼン

委員は21日のインタビューで、最近のインフレ加速は一時的なもの

に過ぎず、インフレ率は中銀目標の2%を「かなり下回るだろう」と

の見方を示した。

UBS(ロンドン)のG10通貨ストラテジスト、クリス・ウォ ーカー氏は、「市場は利上げを織り込み過ぎていたようだ」と指摘。

相場上昇は「ポーゼン委員による21日のコメントによるものだ。市

場は特に経済状況について同委員が幾つかの重要な点を指摘したと解 釈している」と語った。

ロンドン時間午後4時44分現在、10年債利回りは前週末比3

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.67%。一時

は3.72%まで上げ、昨年5月19日以来の高水準となった。同国債

(表面利率4.75%、2020年3月償還)価格は0.23ポイント上げ

108.305。2年債利回りも3bp低下の1.31%。

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Editor:Tsuneo Yamahiro

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