キリン:中国・華潤創業と合弁、332億円出資-清涼飲料展開

国内ビール2位のキリンホールデ ィングスは、中国の華潤創業と清涼飲料事業で提携する。合弁会社を設 立、キリンHDの商品開発力と華潤創業の物流・販売網の相乗効果で中 国市場を開拓していく。海外展開で手薄だった中国で攻勢をかける。

東証で24日開示した資料によると、キリンHDは華潤創業の飲料 事業持ち株会社の株式4割を取得、中国での飲料法人の持ち分は合弁会 社に譲渡する。投資額は4億ドル(約332億円)。現在キリンHDは 「午後の紅茶」や「FIRE」を上海、広州や北京で販売している。華 潤創業は中国全土に3000店超の小売販売網を構築している。

都内で会見したキリンHDの三宅占二社長は「広い成長市場でスピ ードが求められる」と飲料事業統合の背景を説明した。合弁は2015年 で60億元(757億円)の販売を目指している。華潤創業はビールでは別 会社と合弁しており、この提携にビール事業は含まれない。三宅社長は 「ビール提携は現在全く視野に入っていない」とも述べた。

ジャパンインベストの大和樹彦アナリストは、キリンHDについて 「自前で中国展開をして利益を出せずにおり、現地最大手と組めるメリ ットは大きく現実的な路線変更だ」と指摘した。

キリンHDは3カ年中期計画で海外売上高比率を12年に29%まで 高める方針だ。前期(2010年12月期)は7月にシンガポールで首位の 飲料事業を持つ同国のフレイザー・アンド・ニーヴへ出資するなど海外 を強化した。中国については加藤壹康社長(当時)が09年10月の電話 会議で「環境変化が激しく楽観視できない。トップラインや収益性をア グレッシブに拡大する戦略は取りにくい」と積極策を出せずにいた。

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