Gファウンドリーズ:11年売上高15%増へ、市場伸び超え

半導体受託製造(ファウンドリー) の米グローバルファウンドリーズは2011年の売上高について市場の伸 びを上回る15%以上の成長を計画している。生産の外部委託を進める半 導体メーカーを積極的に取り込み、同業最大手の台湾TSMC(台湾積 体電路製造)を追撃したい考えだ。

同社のダグラス・グロース最高経営責任者(CEO)は24日、ブ ルームバーグ・ニュースとのインタビューで、11年の世界のファウンド リー市場が11-15%成長するとの見通しを示し、同社の売上高が市場を 超える伸びを見込んでいると述べた。同氏によると、10年の売上高は目 標の35億ドルに達成したという。今年は40億ドル以上を見込む計算に なる。

グロースCEOは「携帯電話、スマートフォン(多機能携帯端 末)、あらゆるモバイル機器が成長のカギになる」と述べ、「今年は 同業の台湾UMC(聯華電子)を追い抜きたい。TSMCからシェア を奪うことを目指す」と語った。

同氏によると、300ミリウエハーの生産能力を今年末までに現在の 月産8万枚から10万枚に引き上げ、25%増強する方針。300ミリウエハ ーの生産拠点はドイツのドレスデン、シンガポールにある。生産体制拡 充に向けて米ニューヨーク州(サラトガ郡)でも新工場を建設中で、12 年に操業を開始し、13年に出荷する予定。アラブ首長国連邦のアブダビ にも新工場を建設する計画がある。

非上場だから可能な投資

グローバルファウンドリーズの11年の設備投資額は前年に比べ倍 増となる54億ドルを計画。TSMCも前年の59億ドルを上回る投資を 予定している。新工場建設には40億ドル超の投資が必要とされる。世 界の半導体メーカー各社は巨額投資を避けるため、生産の外部委託に舵 を切っており、ファウンドリーの存在感が一段と高まっている。

グローバルファウンドリーズにはアラブ首長国連邦のアブダビ首 長国の政府系投資会社アドバンスト・テクノロジ・インベストメント・ カンパニー(ATIC)が65.8%を出資。グロースCEOは「もし我々 が上場企業なら、売上高以上の設備投資は許されないだろう」と述べ、 「我々には、この市場で勝者になることを期待し、長期的な展望を持っ てサポートしてくれる株主がいる」と語った。

グローバルファウンドリーズは、携帯電話向け半導体最大手の米ク アルコムや欧州半導体最大手のSTマイクロエレクトロニクスなどの 半導体製造を受託している。

グローバルファウンドリーズはATICからの出資を受け、09年に 設立。パソコン(PC)用プロセッサー(超小型演算処理装置)メーカ ーの米アドバンスト・マイクロデバイス(AMD)が34.2%を出資して いる。本社はカリフォルニア州サニーベール。

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