米金融株:PERは09年以来の低水準付近-危機から回復の兆候見えず

米金融株のバリュエーション (株価評価)はこれまでのところ低下しており、1930年代以後で最 悪の危機から株価が回復する動きはまだ始まっていないようだ。

ブルームバーグが集計したデータによれば、銀行と保険、資産運 用会社で構成する米S&P500金融株指数の予想株価収益率(PER) は12.3倍と、2009年3月に強気相場が始まって以来の最低水準に 接近している。同業種の今年の利益は18%増とS&P500種全体を 上回る伸びをアナリストは予想しているが、PERはS&P500種 10業種の中で2番目に低い。

S&P500種は米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホールディン グスが経営破綻した08年9月の水準まで回復した一方で、PERが 上昇にしないのは政府の刺激策が打ち切られれば銀行株の上昇が終わ る可能性を示す兆候と、パイオニア・インベストメンツとギャムコ・ インベスターズはみる。一方、オッペンハイマーファンズなどの強気 派は、3年にわたる景気拡大見通しを踏まえれば、利益や配当が増え る中で金融株は格安であることが証明されると指摘する。

約2500億ドル(約20兆7000億円)を運用するパイオニア・ インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリー氏は「金融会社の PERが平均を上回ることを投資家が心地良いと感じるまでには、し ばらく時間がかかるかもしれない」と指摘。「こうした企業の回復が 本格化し、再び真の意味で自立し、政府による継続した支援や補助な しに生き残ることができるとの兆候を、誰もが待っている」と語った。

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