ユーロ安見込むヘッジ取引需要急減-1ユーロ=1.30ドルを限界と分析

ユーロ防衛に必要であればドイツ はあらゆる措置も講じると述べるメルケル独首相を、トレーダーらは 信じ始めているようだ。

投機取引に関与する市場参加者がユーロ下落の見込みを後退させ たことから、ユーロ安をヘッジする取引の需要は昨年9月以来の急速 なペースで縮小している。これは、ユーロが約2カ月で13%上昇する 前に見られたパターンだ。

ブルームバーグ集計のデータによれば、ストラテジストはユーロ の対ドル相場予想を引き下げ続けてきたがこれをやめ、今月10日以降、 四半期見通しを1ユーロ=1.30ドルにとどめている。

他のユーロ圏諸国の財務相らに続きドイツが初めて欧州救済基金 の拡大を検討していると表明したことを背景に、ユーロは4カ月ぶり 安値の1ユーロ=1.2867ドルを付けた10日から5.9%上昇し、1.3621 ドルとなった。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経 済・通貨担当)は、救済基金の拡大で最も投機的な取引をも排除でき ると予想。また、ドイツが欧州経済の成長をけん引する中、セーフテ ィーネットの拡充によりトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は、生 じ始めたインフレ懸念の抑制に動きやすくなると見込まれる。

ゴールドマン・サックス・グループの世界市場エコノミスト、ト ーマス・ストルパー氏(ロンドン在勤)は、「ユーロ圏の政策当局者ら はついに先手を打ち始めた」と指摘。「懐疑派にとってユーロのあら探 しをするのが一段と難しくなりつつある」と説明した。

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