【クレジット市場】スペインの赤字削減が進展、銀行支援の不安和らぐ

財政赤字がユーロ圏で3番目に大 きいスペインは、赤字縮小の取り組みが成功している可能性が高く、同 国の貯蓄銀行の支援コストに対する投資家の不安が和らいでいる。

スペインは早ければ24日、同国の赤字の大半を占める中央政府の 財政赤字を発表する。12月は支出が最大の月であるものの、2010年1 月-11月の赤字は46%減少した。対照的に、ポルトガルの中央政府の 赤字は拡大した。

BNPパリバのエコノミスト、ルイジ・スペランザ氏は、「これら の数字は、政府の取り組みが実を結んでおり、おおむねこの状態が続い ていくことを示している」と指摘。「全体的に財政状況の進展でそれほ ど成功が見込めないポルトガルとの違いが見てとれる」と述べた。

サパテロ首相が貯蓄銀行(カハ)に資本増強の圧力をかけている ことで、スペインの財政負担はさらに増している。同首相は貯蓄銀行に 公的資金を注入する意向を明らかにしている。スペインの財政赤字は対 国内総生産(GDP)比で64%と、2010年時点ではフランスやドイツ を下回っており、政府は貯蓄銀行に出資する財政的な余裕がある。

スペインの不動産市場が100万戸の売れ残りの住宅を抱えて崩壊 して以来、建設・不動産開発業者への貸し出しが貯蓄銀行の足かせとな っている。同国の貸し出しの半分以上を占める貯蓄銀行が損失を計上す る見通しのため、スペインの借り入れコストは上昇した。

スペインとドイツの10年債利回りの格差は、21日の終値ベース で203ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。ユーロ創設後の 最初の10年間の平均は15bpだった。格差は昨年11月30日にアイ ルランドが欧州連合(EU)の支援を受け入れた後、ユーロ創設以来最 大となる298bpまで拡大したが、それからは縮小している。クレジッ ト・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、スペインの国債保証コ ストが21日に終値ベースで276bpと、2カ月ぶり低水準に低下した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE