中国インフレ、株式への警戒緩めず、対日投資はテク分野-HSBC

HSBC証券調査部のアジア経済 調査部門共同ヘッド兼大中華圏担当チーフ・エコノミストのクー・ホ ンビン氏は21日、同社主催の中国経済セミナーで中国のインフレ政策、 株式相場、対日投資の見通しなどについて次のように話した。

「2011年は中国にとってもインフレの年。インフレは中国にとっ ては主要な経済テーマで、世界にとっては経済リスクでもある。イン フレ抑制策がどう影響を与えて行くのかどうかが注目だ」

「預金準備率を50ベーシスポイント引き上げるたび、銀行から 3500億元吸収できる。預金準備率引き上げにより、直接的な影響が期 待できる。ただ、1つに頼らず、政策をミックスする必要があり、貸 出規制もオプションとして浮上するだろう」

「特定の銀行へ、過熱感のある不動産業には貸すなという例は出 てくるかもしれない。また、既存プロジェクトへの追加融資はいいが、 新プロジェクトへの融資はだめだというのもあるかもしれない。イン フレ対策として、さまざまなツールを使い対処していくだろう。この ように、中国はインフレ対策として、西洋の薬ではなく、さまざまな 成分が含まれた漢方薬を使用するだろう」

「中国の株価はアジアをアンダーパフォームした。それは、株式 市場が引き締め政策を懸念しており、市場が織り込んだから。インフ レ上昇、さらにアグレッシブな引き締めなど、特に前半は警戒を緩め てはいけない。しかし、下期は違った動きを見せるだろう。政策によ り引きしめられ、インフレ率が下落しても、それでも成長率9%を維 持する。まずまず株価パフォーマンスは良くなろう」

「中国企業の海外への対外投資は急激に拡大している。2005年に は1年で100億元以下だったが、現在は約800億元。こういったトレ ンドは今後も継続していき、中国がかかわるM&A(企業の合併・買 収)案件は海外で増えて行くだろう」

「中国から日本への投資は、特にテクノロジー取得や先進機器、 ハイテク機器に行われるだろう。日本のハイテクセクターや先進機器 は進んでおり、そこへ興味は向いていく。また、中国は高速鉄道でハ イテク技術を必要としており、中国の対日投資は増えて行くだろう」

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