ダボス会議、女性参加者は約20%にとどまる公算-目安の30%に届かず

マンハッタンの投資バンカー、ジ ェーン・グラッドストーン氏は昨年1月、搭乗したチューリッヒ行き スイス・インターナショナル・エアラインズ機内で、午後10時45分 に就寝のためアイマスクを取り出した。しかし、実際に眠ることはな かった。

隣の席に、米保険ブローカー、マーシュ・アンド・マクレナンの コンサルティング部門マーサーの最高経営責任者(CEO)で、米小 売り大手ウォルマート・ストアーズの取締役を務めるミシェル・バー ンズ氏を見つけたからだ。グラッドストーン氏は以前、バーンズ氏に 電話をかけ、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF) 年次総会でお会いしたいと申し入れたばかりだった。2人の女性はそ の後一睡もせず、企業の合併・買収(M&A)市場や雇用の伸びにつ いて意見を交換した。

「これこそがダボスならではの体験なの」。エバーコア・パートナ ーズの金融サービス助言事業の責任者を務めるグラッドストーン氏は そう語る。バーンズ氏によると、以来2人は友人となり、仕事上の知 己を紹介し合っている。

2人の女性は今年も、2500人の参加者で5日間の会期中、会議や パーティーに加え個人的な取引の交渉などが繰り広げられるダボスに 戻ってくるが、数十年続く参加者数の男性優位は今年も変わらない見 込みだ。ただ、ウェブサイトで「世界的議題を策定するための比類な きプラットホーム」とうたわれているWEFにおける今年の女性の割 合は、女性経営者の参加を促す新たな方針が寄与し、昨年の16%から 約20%に上昇する公算だ。

しかし、女性リーダーのためのホワイトハウス・プロジェクトの 創設者であり、この分野に関する著作もあるマリー・ウィルソン氏は、 社会科学者が女性の観点を議論に盛り込むのに適当とする目安の 30%には満たないと指摘。「世界の人口の半分を無視するかのような女 性の参加が不十分な状態で、どうして世界的な議題を定めることがで きるだろうか」と疑問を投げ掛けた上で、「参加者の3分の1を占める のに十分な数の女性リーダーがいることは確かだ」と述べた。

-- With assistance from Christine Harper and Janet Lorin in New York. Editors: Anne Reifenberg, John Fraher

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 城塚 愛也 Aiya Shirotsuka +81-3-3201-2482 ashirotsuka@bloomberg.net Editor:Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Lisa Kassenaar in New York at +1-212-617-2196 or lkassenaar@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: John Fraher at +44-20-7673-2058 or jfraher@bloomberg.net

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