日本株は3日ぶり反発、日米業績期待でホンダなど輸出高い

日本株相場は3営業日ぶりに反発。 米国企業の良好な業績発表が相次ぐ中、今週後半から発表が本格化する 国内企業決算への期待などから輸出関連株が高い。東証1部の売買代金 上位では、アナリストの投資判断引き上げもあったホンダの強さが目立 った。鉱業や商社など資源関連の一角や繊維株も上昇。

TOPIXの終値は前週末比6.33ポイント(0.7%)高の917.18。 日経平均株価は同70円59銭(0.7%)高の1万345円11銭。

ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男顧問は、「米国の企業 業績は想定以上に良い」とし、「企業業績への期待があるため相場は大 きくは崩れない」との見通しを示した。ただ、「3月期末を意識して国 内機関投資家は少しずつ利益を確定している」とも指摘した。

週明けの日本株相場は、TOPIXが午前の取引で一時マイナス圏 に沈む場面があったものの、主要指数は午後にじりじりと上昇し、この 日の高値圏で終了した。東証1部の値上がり銘柄数は1145と、値下が り375を大きく上回った。上昇の背景には米国企業の好決算がある。

ブルームバーグのデータによれば、米S&P500種の構成企業で10 日以降に四半期決算を発表した57社のうち、42社で1株当たり利益が アナリスト予想を上回った。アナリストの予想平均は、昨年第4四半期 が22%の増益、11年通年は14%の増益だ。

りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・ストラテジ ストは、「米企業業績が良いため、輸出関連株が上がりやすい」と指摘 する。TOPIXの上昇寄与度上位には、輸送用機器、電気機器、化学 が入った。

ただ、国内企業の決算発表が相次ぐうえ、25、26日には米国の金 融政策動向を探る上で重要な連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を 控えているため、投資家の様子見姿勢は強かった。東証1部の売買代金 は1兆3126億円と、前週末の1兆9152億円から31%減少した。

今週は24日にKDDI、25日に信越化学工業、26日に日立建機、 27日に任天堂、NEC、アドバンテスト、キヤノン、28日に富士通、 新日本製鉄、JFEホールディングスなど国内大手企業が決算発表を予 定している。東洋証券情報部の大塚竜太部長は、「今通期、来期業績見 通しの確度を確かめたい」と言う。

一方、三井住友フィナンシャルグループが東証1部売買代金1位で 下落するなど銀行株が安く、銀行指数はTOPIXの下落寄与度1位。 岡三証券投資戦略部日本株情報グループ長の石黒英之氏は、「一本調子 の上昇が続いたため、高値警戒感から利益確定売りが出やすい」と話し ている。直近安値を付けた昨年11月2日から前週末までの銀行指数の 上昇率は21%で、同期間のTOPIXの13%を大きく上回っていた。

東レや安川電が上昇、東京ドーム急落

個別では、独ダイムラーときょう午後4時に、軽量構造に関する連 携合意で会見を行うと発表した東レが午後に急騰。新規株式公開(IP O)の貢献で、2010年4-12月の連結経常損益が黒字転換したジャフ コ、アジア向けなどが堅調で10年4-12月の連結営業損益が黒字転換 し、野村証券が投資判断を「買い」に引き上げた安川電機が買われた。

半面、イベント減少などを受けて繰延税金資産の取り崩し、再開発 事業に伴う特別損失計上の影響などで今期(11年1月期)の連結純損 益が従来の9億円の黒字から9億円の赤字に転落、期末無配の見通しを 示した東京ドームが東証1部の下落率1位。JPモルガン証券が投資判 断を引き下げた東京都民銀行も大幅安。冬春物の販売が不振で、11年 2月期の純利益予想を下方修正した西松屋チェーンも売られた。

新興市場も上昇。東証マザーズ指数は前週末比1.9%高の449.98、 ジャスダック指数は同0.7%高の53.63。個別では、製品売り上げの一 部前倒しなどで7-12月の連結純損益が7300万円の黒字に転換(従来 予想2億5000万円の赤字)したもようのレーザーテックが5日ぶりに 反発。プロパスト、アルデプロなど不動産株の一角も高い。半面、円高 の影響などで10年12月期の連結最終赤字幅が従来予想よりも拡大した もようのカルナバイオサイエンスが続落した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE