長期金利1.235%まで上昇、国内株反発で売り優勢-日米金融政策見極め

債券市場で長期金利は1.235%ま で上昇した。朝方には米国債相場の反発を受けて先物市場で買いが先 行したが、国内株式相場が反発し、午後に上げ幅を拡大させたことを 受けて売りが優勢になった。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャー は、「株価が反発しており、積極的に持ち高を積む動きになりにくいの ではないか。景気の二番底懸念が払しょくされており、資源価格の上 昇によるインフレ懸念も気になる」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利回 りは、前週末比1ベーシスポイント(bp)高い1.215%で始まった。 その後は徐々に水準を切り上げ、午後3時20分過ぎには3bp高い

1.235%と、20日以来の高水準を付けた。その後は1.23%で取引され ている。

みずほインベスターズ証券の落合昂二チーフマーケットエコノミ ストは、「取引開始後こそ米国債相場の反発もあって買いが先行したも のの、その後は動意の乏しい展開」と話していた。また、RBS証券 の徐瑞雪債券ストラテジストは、「今週は日銀金融政策決定会合や米邦 公開市場委員会(FOMC)などイベントがあり、投資家は動きづら い」と説明した。

国内株式相場は反発。米国企業の良好な業績発表が相次ぐ中、今 後本格化する国内決算への期待などから輸出関連株が高い。日経平均 株価は午後に上げ幅を拡大し、前週末比70円59銭高で取引を終えた。 日経平均は前週末に大幅続落し、昨年12月30日以来の安値を付けて おり、債券市場で買い材料となっていただけに反動が出た。

米債市場動向に注目

21日の米国債相場は上昇。前日の相場の下げは行き過ぎていたと の観測が広がったことや米連邦準備制度が通常の1日の国債購入額よ り多く買い入れたことが背景。米10年債利回りは前日比5bp低下の

3.40%程度。

米国市場では、25日に2年債、26日に5年債、27日に7年債の 入札が行われるほか、28日には昨年10-12月期国内総生産(GDP) 発表を控えている。新生銀行トレジャリー本部の勝智彦次長は、米国 債の動向を見極めたいとの姿勢から投資家の動きは鈍いと言う。

先物は反落

東京先物市場で中心限月3月物は反落。前週末比6銭高の139円 80銭で始まり、直後に12銭高の139円86銭まで上昇し、18日以来の 高値を付けた。しかし、その後は株高を受けて徐々に売りが優勢とな り、午後に入ると16銭安まで下落。結局は13銭安の139円61銭で引 けた。

こうした中、日本銀行は、昨年10月末に示した経済・物価情勢の 展望(展望リポート)の中間評価を行う。今回の決定会合について、 有力日銀ウオッチャー15人の全員が現状維持を予想している。

バークレイズ・キャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジス トは、景気にポジティブな材料が国内外で続くとみられるとした上で、 展望リポートの中間評価については、「景気や物価認識にやや上方のバ イアスが予想される」とみている。

一方、25、26日開催のFOMCについて、JPモルガン証券の足 立正道シニアエコノミストは、「景気判断がやや上方修正されるかもし れないが、6月まで予定されている資産購入プログラムの変更はない だろう」と言う。

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