米国株:上昇、ダウ平均は08年来高値-M&Aなどで

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均は2008年6月以来の高値となった。買収や自社株買い計 画の発表、配当見通しを背景に、楽観的な見方が広がった。

インテルを中心に、テクノロジー株が上昇。半導体最大手の同社 は自社株買い計画の規模を100億ドル拡大した。板紙メーカーの米 ロック・テンが35億ドルで買収することで合意した同業の米スマー フィット・ストーン・コンテナーは急伸。資産家ウォーレン・バフェ ト氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイは、配当を今年開始 する可能性があるとの観測から、3.2%上昇と昨年6月以来の大幅高 となった。

S&P500種株価指数は前週末比0.6%高の1290.84と、続 伸。ダウ工業株30種平均は108.68ドル(0.9%)上昇の

11980.52ドル。ダウ平均は先週まで週間で8週連続高となってい た。

オークブルック・インベストメンツの共同投資責任者、ピータ ー・ジャンコブスキス氏は「自社株買いや配当、M&A(合併・買 収)などの企業活動は、バリュエーションを魅力的にしている」と指 摘。「これは将来に対する経営幹部の自信を示している。米企業の業 績は力強い。株式市場にとってプラスだ」と述べた。

S&P500種は先週、週間ベースでは昨年11月以来初の下落 となっていた。同株価指数は2009年3月に付けた12年ぶり安値 から最大91%上昇。政府の刺激策や企業利益が市場予想を上回った ことが背景。同指数の株価収益率(PER、発表済み業績ベース)は 現在15.7倍と、過去10年間の平均の18.23倍を下回っている。

企業決算

ブルームバーグがまとめたデータによると、10日以降に決算を 発表したS&P500種銘柄のうち、約4分の3の1株当たり利益が アナリスト予想を上回った。アナリスト予想では、収益は2010年 10-12月(第4四半期)に25%増加し、今年は15%増となる見 通し。これまでに決算を発表済みのS&P500種銘柄の売上高は

8.6%増加した。

ブルームバーグのデータによれば、今週はS&P500種の127 社が10-12月の決算を発表する。これまでに発表した企業数の2 倍以上で、今週発表の企業にはAT&Tやベライゾン・コミュニケー ションズ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが含まれる。

インテルが高い

テクノロジー株指数は1.6%高と、S&P500種の業種別10 指数で値上がり率トップ。

インテルは2%高。同社は企業のテクノロジー関連への投資増 加で利益が押し上げられていることから、株主に利益を還元する。今 回の自社株買い拡大により、承認された自社株買いの規模は合計 142億ドルとなる。同社が今月発表した2010年10-12月(第4 四半期)決算は、増収増益となった。クラウドコンピューティングに 使われるサーバー用半導体の需要が高まった。

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストのデービッ ド・コスティン氏によると、企業のバランスシートは過去最強となっ ている。同氏は企業が1兆ドル以上の現金を保有しているとのデータ を引用。この額は資産価値と比較して過去最高。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズ(米シンシナティ) で138億ドル相当の運用に携わるピーター・ソレンティーノ氏は 「企業は将来に目を向け、帳簿上にある巨額の現金の振り分けについ て検討している」と指摘。「特に株主還元となると、楽観が強まる」 と述べた。

バークシャー上昇

スマーフィット・ストーン・コンテナーは27%急伸。ロック・ テンは、スマーフィットを35億ドルで買収することで合意した。北 米2位のボール紙メーカーが誕生することになる。現金と株式交換方 式による買収価格は1株当たり35ドルと、21日まで20日間のス マーフィットの出来高加重平均価格を30%上回る水準。

バークシャーのクラスA株は3.2%高。バフェット氏率いる同 社は利回り2%以下の配当を支払う可能性があると、米経済紙バロン ズが22日付で報じた。情報源は明示していない。

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