米プロスペクト:日本資産投資で210%の収益-内需関連株、改革進言も

米プロスペクト・アセット・マネジ メントの助言による日本資産を中心としたファンドの2010年の運用成 績が世界第2位になった。不動産を除く内需関連企業への投資拡大や、 株主として経営改革を促すアクティビズム呼ばれる方法が奏功した。11 年はこれに加え売り持ち(ショート)の手法も活用する。

調査会社ユーリカヘッジによると、この「シェアホルダーズ・コン センサス・ファンド」の年間収益率は210%。プロスペクトのカーティ ス・フリーズ会長(48)は、「銘柄集中で、より高いイリターンを狙う ベストアイデアファンドだ」と強調。昨年は武富士、オリックスのクレ ジット、瑞光などニッチ企業への投資が寄与したという。

ユーレカヘッジがまとめた世界の6734ファンドの昨年の運用収益 によると、1位は「プレシジョン(PRECISION)FXファンド」で220. 95%。プロスペクトのシェアホルダーズ・コンセンサスはアジアのファ ンドの中では1位だった。

このファンドは投資先を十数銘柄に絞り05年3月から不動産・建 設株、不動産投資信託(Jリート)などで運用を開始した。2年前から は不動産関連を3分の1程度に減らし、残りを小売りやノンバンクなど 内需企業の株式、債券、転換社債型新株予約権付社債(CB)などで運 用している。運用額は約1500万ドル(12億円)。

フリーズ会長は日本ではアクティビズムに「他の株主のコンセンサ スが必要だ」と指摘。10年3月に他ファンド2社とマンション分譲のグ ローベルス株を既存株主から1株当たり19円で追加購入、同氏が6月 に社長に就任。10年4-9月期は2年半ぶりに黒字転換した。現在約 30%を保有するグローベルスの株価は24日終値で35円。

今後のショート運用では、流動性の高い大型株などを対象とする方 針だ。3カ月以内には運用額の15%程度をショートポジションが占める 見込みとしている。同ファンドの運用額については今後18カ月で1億 ドルを目指す。プロスペクトの総助言額はその他のファンドも含め、現 在約2億7700万ドルとなっている。

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