1月24日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は08年以来の高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3645 1.3621 ドル/円 82.47 82.57 ユーロ/円 112.54 112.48

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,980.52 +108.68 +.9% S&P500種 1,290.84 +7.49 +.6% ナスダック総合指数 2,717.55 +28.01 +1.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .62% +.01 米国債10年物 3.41% +.00 米国債30年物 4.56% .00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,344.50 +3.50 +.26% 原油先物 (ドル/バレル) 87.88 -1.23 -1.38%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して 下落。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて株式が上昇、 高利回り資産への需要が拡大した。

ロシアのルーブルはドルに対して堅調を維持した。モスクワの 空港で爆弾テロがあり死亡者が出たが、ロシアのイグナチェフ中銀 総裁が「ルーブルおよび金融機関にはまったく影響ない」と述べた のが好感された。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)による 債券入札を前に、ユーロは対ドルで昨年11月以来の高値に上昇し た。入札では高い需要が示される可能性がある。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イン グランダー氏は「EFSFが発行する債券の入札とそれに対する強 い需要についてのニュースがユーロの買いを集めている」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時58分現在、ドルは対ユーロで

0.2%安の1ユーロ=1.3645ドル。先週末は1.3621ドルだっ た。この日は一時、1.3686ドルと、昨年11月22日以来の安値 に売り込まれた。ドルは対円で1ドル=82円48銭(前週末82円 57銭)だった。ユーロは対円で1ユーロ=112円55銭。前週末は 112円48銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は2008年6月以来の 高値となった。買収や自社株買い計画の発表、配当見通しを背景に、 楽観的な見方が広がった。

インテルを中心に、テクノロジー株が上昇。半導体最大手の同社 は自社株買い計画の規模を100億ドル拡大した。板紙メーカーの米 ロック・テンが35億ドルで買収することで合意した同業の米スマー フィット・ストーン・コンテナーは急伸。資産家ウォーレン・バフェ ト氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイは、配当を今年開始 する可能性があるとの観測から、3.2%上昇と昨年6月以来の大幅高 となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.6%高の1290.84と、続伸。ダウ工業株30 種平均は108.68ドル(0.9%)上昇の11980.52ドル。ダウ平 均は先週まで週間で8週連続高となっていた。

オークブルック・インベストメンツの共同投資責任者、ピータ ー・ジャンコブスキス氏は「自社株買いや配当、M&A(合併・買 収)などの企業活動は、バリュエーションを魅力的にしている」と指 摘。「これは将来に対する経営幹部の自信を示している。米企業の業 績は力強い。株式市場にとってプラスだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では、2年債と30年債の利回り格差が2営業日連続 で縮小した。25日に2年債入札(発行額350億ドル)を控えている ことや、長期債の利回り上昇は持続しないとの見方が背景にある。

利回り格差は3.95ポイントに縮小。20日には一時4.02ポ イントと、利回り曲線はブルームバーグの記録が始まった1977年以 降で最もスティープ化した。米財務省は今週、3日間にわたり総額 990億ドルの国債入札を実施する。今週はこのほか、米連邦公開市場 委員会(FOMC)会合が開かれるほか、オバマ大統領の一般教書演 説もある。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポ ール・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は「米国債は先週レンジの上 限を試した後、再び下げてきており、イールドカーブはフラット化が 見られる」と指摘。「全般的に利回りが上昇するとの見方があるが、 その兆候はまだ見られない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時18分現在、2年債利回りは前週末比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)未満上昇の0.62%。一時0.64%と、 7日以来の高水準を付けた。同年債(表面利率0.625%、2012年 12月償還)価格は100ちょうど。

30年債利回りはほぼ変わらずの4.56%。20日には一時約8 カ月ぶり高水準となる4.63%を付けた。同利回りは昨年12月15 日から1月20日まで、29bpのレンジ内で取引されている。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに上昇。2カ月ぶりの安 値をつけた前週の下落を受け、押し目を拾う動きが出た。

月初来ベースでは5.4%の値下がり。金は先週21日の取引で、 昨年11月18日以来の安値となる1オンス=1337ドルを付けた。 先週は週間ベースで連続3週目の下落。7月以来で最長の下げ局面と なった。金は昨年で30%値上がりし、12月7日には1432.50ド ルの過去最高値を記録。欧州のソブリン債懸念の深刻化が背景にあっ た。

MKSファイナンスの通貨・金属担当取引責任者(ジュネーブ在 勤)、バーナード・シン氏は、「世界全域で非常に力強い現物への需 要がみられる」と指摘。「この先に押し目があれば、容易に買いが入 るだろう。ユーロ圏にはまだ不透明感が強く残っている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は、前営業日比で3.50ドル(0.3%)高の1オンス=

1344.50で終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は5週間ぶりの安値に下落した。サウ ジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相の発言が売り材料。同石油相は 石油輸出国機構(OPEC)が需要を満たすために増産する可能性を 示唆した。

ヌアイミ石油相はエネルギー市場について楽観していると述べ、 原油価格は安定すると予想した。さらに、世界の需給バランスを維持 するため、サウジの余剰生産能力は日量約400万バレルになるとの 見通しを示した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、 「ヌアイミ石油相の発言はかなりの悪材料となるはずだ。サウジが相 場押し上げに関心がないことを示唆しており、上値を抑える可能性が ある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.24ドル(1.39%)安の1バレル=87.87ドルで終了。終値 としては昨年12月16日以来の安値となった。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE