アイルランド緑の党、政権離脱を表明-予算案通過は支持へ

アイルランドの少数与党、緑の党 は23日、カウエン首相率いる共和党との連立政権からの離脱を表明し た。政権離脱後も野党として予算案の通過を支持する方針。

緑の党のジョン・ゴームリー党首はダブリンで記者会見し、共和 党の指導力への疑念や「コミュニケーション不足、信頼喪失」のため 「われわれの忍耐は限界に達した」と指摘した上で、「われわれはもは や政府にとどまることができないと判断した」と述べた。

カウエン首相は22日、共和党党首を辞任すると発表。首相にはと どまるとした。

ゴームリー党首は23日、記者団に対し、予算案に盛り込まれた税 制措置の実施に必要な法案の可決は野党の協力で「大幅に早める」こ とが可能だと語った。同法案が予定より早く成立すれば、政府は現在 3月11日に予定している総選挙を前倒しできる可能性があるとした。

緑の党のダン・ボイル議長は23日、ブルームバーグ・ニュースに 対し、総選挙は「2月下旬」となる可能性があると述べた。

政府は同法案を21日に公表。野党第一党の統一アイルランド党の 広報担当、マイケル・ヌーナン氏は22日、同国公共放送RTEとのイ ンタビューで、政府が総選挙を前倒しで実施するなら同党は今週の議 会で同法案の迅速な審議を支持するだろうと語った。

一方、レニハン財務相は23日、同法案を1週間で通過させるのは 「論理的に不可能」だと発言した。同財務相は24日に野党の担当者ら と協議する予定。

党首選挙は26日実施

カウエン首相は先週、緑の党が内閣改造に反対した後、総選挙を 3月11日に実施する意向を表明していた。同国は昨年11月、欧州連 合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの850億ユーロ(約9兆5600 億円)の救済で合意した後、同法案を成立させるよう圧力を受けてい る。

今月実施された世論調査で共和党の支持率は14%に低下。カウエ ン首相が前任のアハーン氏から2年半前に政権を引き継いで以来、失 業は2倍に増加。金融システムは崩壊寸前となり、国際支援を要請せ ざるを得なくなった。

共和党が22日に電子メールを通じて配布した発表資料によると、 党首選挙は26日に実施される。先週のカウエン首相への信任投票を主 導したマイケル・マーティン氏、レニハン財務相、オクィーブ社会保 護相、ハナフィン観光相は22日、それぞれ出馬を表明した。

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