ミサイル完備の豪華専用機、メルケル独首相が見せ付ける周辺国との差

ドイツのメルケル首相は今後の国 際会合には、会議室やミサイル防衛システムを完備した10億ユーロ (約1120億円)の専用ジェット機で乗りつける。一方でアイルラン ドやギリシャは、メルケル首相の働き掛けで予算削減に取り組んでお り、政府専用機の処分を強いられている。

ドイツ国防省の報道官は、東西ドイツの再統一より前に購入した 中古機を引退させ、特別仕様のエアバスのワイドボディー機「A340」 2機と、ファーストクラスの座席を備えた小型機「A319」2機に替 えることを明らかにした。また新たに加わる専用機には、カナダのボ ンバルディアの高級ビジネスジェット機「グローバル・エクスプレス」 も4機含まれる。

メルケル首相に促される形でギリシャやアイルランドは債務削減 を進めており、その一環として政府専用機を処分している。また英国 のキャメロン首相も、専用機ではなくチャーター機などの利用を余儀 なくされている。ドイツの政治家らは、政府専用機は財政引き締めの 対象として適当ではないとの考えを示している。

議会で運輸委員会の委員長を務める緑の党のウィンフリード・ヘ ルマン議員は、「新たな航空機は非常に高価だが、この投資は全く正 当なものだ」と主張。「世界で最も豊かな国の1つであるわが国のト ップが、このような古めかしい航空機で世界を飛び回るのは恥ずかし いとさえ言えよう」と述べた。

国防省によれば、専用機の見直しは昨年3月に開始しており、今 年10-12月(第4四半期)に完了する予定。

匿名を条件に語った国防省の同報道官は、特別仕様にしたのは機 能を高めるためであり、豪華さを追求した結果ではないと強調した。

特別仕様のA340には、会議室やテーブル、政府高官や賓客用の 座席が備えられている。また後部には、政府職員や代表団用のエコノ ミークラス仕様の部分があり、ここは負傷した兵士の治療・運搬のた めの救急治療室の役割も果たす。定員は通常およそ300席のところ、 142席に減らされる。

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