NY外為(21日):ユーロが対ドル上昇、独企業景況感を好感

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが対ドルで上昇、約2カ月ぶりの高値をつけた。昨年12月の独 企業景況感が上昇し、ユーロ圏の景気回復に対する楽観が強まった。 一方、ドルは対円で下落した。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇。欧州の政策当局者がソブ リン債危機に対する長期的な解決策を見いだすとの観測が背景。先物 取引動向によると、昨年11月以来初めて、対ドルでのユーロ上昇を見 込むポジションが下落を見込んだポジションを上回った。資源輸出国 の通貨は上昇。株式や商品相場の値上がりが強材料だった。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査 担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、 「ユーロにはよく買いが入っている。その理由は、非常に力強い経済 統計が発表されたからだ」と述べ、「そのため投資家の関心はソブリ ン債から離れている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで1.1%上昇し て1ユーロ=1.3621ドル。一時は昨年11月23日以来の高値となる

1.3625ドルまで上昇した。ユーロは週間ベースでは対ドルで1.7% 値上がりした。ユーロは対円で0.6%上昇して1ユーロ=112円48 銭。ドルは円に対して0.5%下げて1ドル=82円57銭。

独企業景況感

ドイツのIfo経済研究所がまとめた1月の独企業景況感指数は 上昇し、過去最高を更新した。

21日発表された1月の独Ifo企業景況感指数は110.3と、前 月の109.8(改定前=109.9)から上昇し、1991年に東西再統一後 のドイツの統計が始まって以来の最高を更新した。ブルームバーグが まとめたエコノミスト41人の予想中央値では前月比変わらずの

109.9と見込まれていた。

アイリッシュ・タイムズ紙が匿名の関係者を引用して報じたとこ ろによると、欧州の財務相らは、ギリシャが流通市場において割引価 格で債券を購入する際、その購入資金として、ユーロ圏救済基金が同 国に融資できるようにすべきかどうかを検討している。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディレ クター、ジャック・スピッツ氏は、欧州で発表される明るい内容の経 済統計は、「周辺国が抱える問題への対処法とも関連してくる」と述 べ、「ユーロ圏の中でも、支援を受ける側ではなく提供する側と受け 止められている国では、経済統計の内容が良好な可能性がある」と続 けた。

ユーロのネットロング

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、18日の ユーロのロングからショートポジションを差し引いたネットロングは 4109枚と。前週は4万5182枚のネットショートだった。

英ポンドは週間ベースでユーロに対して0.9%下落。この日は1 ユーロ=85.13ペンス、対ドルでは0.7%上昇して1ポンド=

1.6000ドル。

スイス・フランは対ドルで0.9%高、対ユーロでは0.2%下げた。

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