NEC:アジアで海底ケーブル大型受注へ-動画などで需要増

通信機器メーカー国内最大手のNE Cは、NTTコミュニケーションズを中心としたコンソーシアム(共同 事業体)から大規模な海底ケーブルシステムを受注した。全長数千キロ メートルからなる日本と東南アジアを結ぶケーブルで、受注額は約300 億円。1月中にも契約を結ぶ予定だ。関係者3人が明らかにした。

NECはまた200億円規模の別のプロジェクトでも受注交渉を進め ている。全長数千キロメートルのアジア地域をつなぐ海底ケーブルで、 2月以降に契約がまとまる見通し。

海底ケーブル市場ではNEC、仏アルカテル・ルーセント、スイス のタイコ・エレクトロニクスの大手3社で受注競争を繰り広げている。 インターネットの動画投稿サイトなどの利用が世界で急激に広がるな か、データや動画などによる通信トラフィックは急増しており、海底ケ ーブルの需要も拡大。NECも高速・大容量で高品質な通信インフラを 整備することでアジアでの旺盛な需要を取り込みたい考え。

調査会社フロスト&サリバンによると、世界での海底ケーブル市場 は2010年の26億ドル(約2160億円)から今後5年間で年率最大9% のペースで成長する見通し。NECは12年度に約700億円の売上高を 目標としている。

同調査会社のアナリスト、マーク・アインシュタイン氏は「ユーチ ューブなどを通じて多くのデータや動画がネット上でダウンロードさ れており、海底ケーブル需要も拡大が見込まれる。今後は特にインドや 中国での成長が著しい」と述べた。

海底ケーブル事業を含むNECのキャリアネットワーク事業の売 上高は10年度に前年度比5.2%増の6600億円を計画。12年度には10 年度に比べて36%増の9000億円、営業利益率では9%の実現を目指し ている。

報道に対し、NEC広報担当の山内耕輔氏、NTTコミュニケーシ ョンズ広報担当の須崎明子氏はコメントを控えた。

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