企業向け資金需要は2期連続で改善、先行きも上向き-日銀の銀行調査

【記者:日高正裕】

1月21日(ブルームバーグ):日本銀行が21日発表した主要銀行 貸出動向アンケート調査(1月調査)によると、過去3カ月に企業向 け資金需要がどのように変化したかを示す資金需要判断DIはマイナ ス2と、昨年10月の前回調査(マイナス5)から2期連続で改善した。 今後3カ月の資金需要の見通しも前回調査より改善した。

過去3カ月間の「資金需要判断DI」は、大企業向けがマイナス 5と前回調査(マイナス4)から小幅悪化したが、中堅企業向けがマ イナス3と前回調査(マイナス5)から改善、中小企業向けも0と前 回調査(マイナス1)から改善した。個人向けはマイナス1と前回( プラス1)から悪化。地方公共団体等向けもマイナス2と前回調査(プ ラス1)から悪化した。

日銀が12日発表した昨年12月の銀行貸出平均残高は前年同月比

2.1%減と2009年12月以来13カ月連続で減少した。日銀は昨年12 月、成長基盤強化を支援するための新貸出制度で第2回目となる資金 供給を実施し、106の金融機関に対し9983億円を貸し付けたが、日銀 の貸出支援策にもかかわらず銀行の貸出残高は減少を続けている。

主要銀行貸出動向アンケート調査は四半期に1度、貸出残高が大 きい50の金融機関を対象に行っている。調査対象が貸出残高合計に占 める比率は75%。資金需要判断DIは(「増加」とした金融機関の構成 比+0.5x「やや増加」とした金融機関の構成比)-(「減少」とした 金融機関の構成比+0.5x「やや減少」とした金融機関の構成比)。

3カ月先の企業向け資金需要は変わらず

今後3カ月間に資金需要がどのように変化するとの見通しを持っ ているかを聞いた「資金需要判断DI」は、企業向けがマイナス1と 前回調査(マイナス5)から改善した。個人向けはマイナス3と前回 調査(マイナス1)から悪化。地方公共団体等向けも0と前回調査( プラス1)から悪化した。

過去3カ月間に貸出運営スタンスをどのように変化させたかを聞 いた「貸出運営スタンスDI」は、大企業向けがプラス9と前回調査 (プラス12)から悪化。中堅企業向けもプラス11と前回調査(プラ ス13)から悪化した。中小企業向けはプラス25と前回調査から変わ らず。個人向けはプラス18と前回調査(プラス15)から改善した。

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