モルガンS:10-12月期35%増益、株価6カ月ぶり大幅高

(第9、10段落を追加して更新します)

【記者:Michael Moore】

1月20日(ブルームバーグ)米モルガン・スタンレーの2010 年10-12月(第4四半期)決算は、前年同期比35%増益となった。 ブローカー事業の収入が過去最高となり、大幅増益に寄与した。一方、 債券トレーディング収入は08年第4四半期以来の低水準だった。

20日の同社発表によると、純利益は8億3600万ドル(1株当た り41セント)と、前年同期の6億1700万ドル(同29セント)から 増えた。中国国際金融(CICC)の株式売却益(1株当たり17セ ント)と、税効果(同6セント)除いた継続事業ベース1株当たり利 益は20セント。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト13人の予想平 均は1株当たり28セントの利益だった。

世界最大の証券会社を傘下に置くブローカー部門、グローバル・ ウェルス・マネジメントの部門収入は前年同期比7%増の33億5000 万ドル。141億ドルの新規資金が流入し通年では229億ドルと、ジェ ームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)が2010年の純流入額の 目標としていた200億ドルを超えた。

同部門の税引き前利益率は12%となった。ルース・ポラット最 高財務責任者(CFO)はインタビューで、今年末までに税引き前利 益率を20%とするCEOの目標へと同社が向かっているものの、「市 場次第」だと述べた。サンフォードCバーンスティーンのアナリスト、 ブラッド・ヒ ンツ氏は、「リテール事業の税引き前利益率の改善は素 晴らしいニュースだ。市場の回復に伴い、ゴーマンCEOが目標に定 めた20%が、より達成可能に見えてきた」と述べた。

「収入と市場シェアの拡大に課題」

債券セールス・トレーディングの損益は2900万ドルの赤字。自社 債務関連を除くと債券事業の収入は8億1300万ドルだった。ゴーマン CEOは発表資料で「人と技術の双方への投資で当社の債券事業の強 化は前進しているものの、収入と市場シェアの拡大に向けてまだやる べきことがある」と説明した。

株式トレーディング収入は10億8000万ドル。前四半期期から 17%増え、前年同期を40%上回った。債務評価調整を除いたベースの 部門収入は11億8000万ドルだった。

投資銀行事業の収入は15億2000万ドル。株式引き受けの手数料 収入は6億6100万ドルと、同業他社を上回った。

モルガン・スタンレーの投資銀行収入は同業のゴールドマン・サ ックス・グループを上回った。これは過去3年で2四半期目。ブロー カー部門の利益率はシティグループのスミスバーニー部門との合弁 事業の経営権を09年に取得して以来で最高となった。一方、債券ト レーディング部門の収入はゴールドマンなどの同業他社の半分以下 だった。

ポーテールス・パートナーズのアナリスト、チャールズ・ピーボ ディ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューでモルガ ン・スタンレーについて「一部事業ではまだ移行期にある会社だ」が、 第4四半期は「株式とM&Aに強みを見せたし、これが同社の基盤が 強い分野だ」と語った。

全体の収入は78億1000万ドルと前年同期の68億4000万ドルか ら増加。1株当たり純資産額は31.49ドルに増加。株主資本利益率(R OE)は5.4%だった。

報酬・給付の費用

グローバル・ウェルス・マネジメント部門の税引き前利益は3億 9000万ドルと前年同期の2億3100万ドルから増えた。資産運用部門 は税引き前で3億5600万ドルの黒字。前年同期は3700万ドルの赤字 だった。

報酬・給付の費用は前四半期から10%増の40億6000万ドル。収 入全体に対する割合は52%だった。1-9月の割合(50%)を上回っ た。

株価は前日比1.27ドル(4.6%)高の29.02ドル。約6カ月ぶり の大幅高となった。同社の株価は年初から前日までに2%値上がりし ていた。

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