欧州排出権先物の取引急減-ハッキング盗難被害による現物取引停止で

ハッキングによる二酸化炭素(C O2)排出許可証の盗難事件で、欧州連合(EU)の規制当局が排出権の スポット取引を停止したことを受け、排出権先物の取引が急減した。投 資家団体はスポット取引停止について「非常に懸念している」との声明 を発表した。EUの排出権市場は世界最大。

20日の取引開始後90分の取引量は約30万5000トンとなり、1 時間当たりでは20万トンと、19日の120万トンから大幅に減少した。 EUの排出権先物12月限は同日、1週間で最大の下落率を示した。

チェコの企業が排出許可証約680万ユーロ(約7億6000万円)相 当を盗まれたと報告したことを受け、欧州委員会は19日、域内にある 30の登録簿全ての稼働の大部分を停止した。ナスダックOMX商品取 引所は20日、EU排出権(EUA)と国連認証排出権(CER)の現 物の取引と清算を「さらに通知があるまで」停止すると発表した。

ナスダックは電子メールの文書で「EUAとCERのフォワード、 先物、オプションの取引と清算は引き続き行っている。ただ取引と清算 が適切に行われているか確認するため、状況を注意深く見守る方針 だ」としている。

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