米国株:下げ縮める、モルガンS決算が中国懸念を相殺

米株式相場は下げをほぼ埋める展 開となった。モルガン・スタンレーなどの金融株や住宅建設株が大き く上げたことで、中国が利上げを実施し世界の成長が抑制されるとの 懸念が相殺された。

モルガン・スタンレーは昨年7月以降で最大の上げ。10-12月 (第4四半期)の収入がアナリスト予想を上回った。また、フランク 下院議員(民主、マサチューセッツ州)がデビットカードの手数料制 限案の緩和に支持を表明したことも金融株にはプラスとなった。ホ ム・デポやS&P500種株価指数の住宅建設株指数も高い。中古住宅 販売が予想を上回ったことが好感された。フリーポート・マクモラ ン・カッパー・アンド・ゴールドは下落。中国の需要が鈍化するとの 懸念が影響した。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1280.26。一時0.8% 安まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は2.49ドル (0.1%未満)下げて11822.80ドル。一時は81ドル下げた。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニア投資ストラテ ジスト、アラン・ゲイル氏は「戦いが起きている」とし、「中国が経 済成長抑制で積極的な措置を講じるとの懸念が再び広がっているほか、 バリュエーションをめぐる懸念もある。確かに金融株は上昇している し、経済関連のニュースは前向きだ。企業決算も素晴らしい。だがこ れだけ上昇してきた相場のプラス材料にはなるだろうか」と述べた。

企業決算

S&P500種の構成企業のうち70%余りで、純利益がアナリスト の予想平均を6四半期連続で上回っている。これはブルームバーグが データを取り始めた1993年以降では最長。

同指数の構成企業で10日以降に四半期決算を発表した42社のう ち、30社がアナリスト予想を上回る利益を計上した。アナリスト予想 (平均)は昨年第4四半期が22%の増益、11年通年では14%の増益 となっている。売上高については40社中32社が予想を上回った。

S&P500種の金融株指数は0.5%高と、主要10業種中で2番 目の上げとなった。

モルガン・スタンレーは4.6%高の29.02ドル。同社の第4四半 期決算は、ブローカー事業の収入が過去最高となったことが寄与し、 前年同期比35%増益となった。全体の収入は78億1000万ドルと前 年同期の68億4000万ドルから増加。ブルームバーグがまとめたアナ リスト予想の平均は73億2000万ドルだった。

デビットカード

ビザは2.3%高の70.69ドル。米連邦準備制度理事会(FRB) はデビットカード取引で金融機関が小売店などから徴収する手数料に 上限を設ける規制を提案しているが、フランク議員はこの案に修正を 加えるため、下院で過半数を占める共和党と取り組む用意があると表 明した。

住宅関連株は上昇。全米不動産業者協会(NAR)が発表した昨 年12月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算以下同じ)は前月 比12%増の528万戸と、5月以来の高水準となった。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は487万戸だ った。ホーム・デポは2.4%高の36.49ドル。KBホームは1.4%上 げて14.98ドル。

資源株やエネルギー株は下落。商品19銘柄で構成するトムソン・ ロイター/ジェフリーズCRB指数は0.5%下落した。

フリーポート・マクモランは3.7%安の110.90ドル。同社は今 年の銅および金の売上高見通しを下方修正した。

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