【クレジット市場】ブラジル、利上げ後も資本の流入抑制は困難か

ブラジルの中央銀行が昨年7月以 来初めて利上げに踏み切ったのを受け、海外投資家の間ではレアルに 対する強気な見方が急速に広がっている。レアル上昇を見込んだポジ ションは、6週間ぶりの大幅増加となった。

19日までの1週間で、レアルの上昇を見込んだポジションは差 し引きで2万1324枚増加した。これは昨年12月8日の終了週以来で 最大の伸びだった。証券取引所を運営するBM&Fボベスパのデータ によると、今月11日にはレアルの売り越しが5139枚と過去6カ月間 で最大だった。

海外投資家によるレアルへの信頼回復は、ブラジルが2年間に及 ぶレアル高の抑制に苦戦する可能性を示唆している。ブラジルの経済 成長率は20年ぶりの速いペースで伸びており、ブラジル中央銀行はイ ンフレ抑制のために政策金利の引き上げを決めた。

ブラジル中央銀行は19日の金融政策委員会の会合で、政策金利 を0.5ポイント引き上げ、11.25%とすることを決めた。ブラジルの 金利はインフレ調整ベースで20カ国・地域(G20)で最も高く、利 上げは投資利益の押し上げにつながる。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ポール・ビスコ氏 (トロント在勤)は電話インタビューで、「中銀と政府では目的が違 う」と述べ、「ブラジルには依然として多様な資本が流れ込んでいる。 レアル上昇のペースを鈍化させるのがせいぜいだ」と説明した。

レアルは米ドルに対して、過去8営業日のうち7日間で値上がり した。2008年初めからは39%の上昇。JPモルガン・チェースによ ると、ブラジル債の米国債に対する上乗せ利回りは、ニューヨーク時 間午前10時29分現在、7ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)下げて168。

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