バーゼル3:EUはカバード債や貯蓄銀行への適用緩和を検討

欧州連合(EU)の行政執行機関、 欧州委員会は、域内のカバード債や貯蓄銀行に対し、銀行の流動性と 自己資本の新基準を定めた「バーゼル3」を比較的緩やかに適用する 可能性がある。EUが景気回復を損なう恐れのある副作用を抑制しよ うとしているためだ。

欧州委はバーゼル銀行監督委員会が承認した規則の「影響を徹底 的に検証する」一環として、カバード債や貯蓄銀行に対する扱い変更 を検討していることを明らかにした。

バルニエ欧州委員(域内市場・金融サービス担当)のヒュー報道 官は、バーゼル3をEUで適用する上で、「特定の細かい調整が必要 になりそうだ」と述べ、EUが「すべての銀行」ならびに国際的に活 動している金融機関への規制適用を計画しており、「他の主要国と異 なる」ことを理由に挙げた。

20カ国・地域(G20)は、大恐慌以降で最悪の金融危機の再発防 止に向け、銀行の流動性と自己資本を引き上げることを決めている。 昨年12月に公表されたバーゼル3は、中核的自己資本相当資産の基準 を2倍以上に引き上げた。G20は昨年11月、バーゼル委の新規制を 「完全に実行する」と表明した。

デンマーク政府はカバード債が流動性資産に換算されるため、バ ーゼル3により銀行各行がカバード債の放出を余儀なくされると主張。 ミケルセン経済産業相が欧州委にこの問題点を指摘した。

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