NEC:LTE機器売上高、12年度に700億円目指す(Update2)

通信機器メーカー国内最大手のN ECは次世代携帯通信サービス「LTE」機器の売上高について2012 年度に700億円を目指す。このうち国内が8割、海外で2割の売り上 げを見込む。同社の手島俊一郎執行役員が20日に開催した説明会で明 らかにした。

LTEは通信速度が高速で周波数利用効率も高く、大容量の通信 ができるのが特徴。NECはLTE機器の世界市場規模が2010年の 600億円から12年には4500億円に拡大すると予測。スマートフォン (多機能携帯電話)の普及により映像や音楽、多様なアプリなどデー タトラフィックが急増しており、LTEの需要も拡大するとみている。

NECによると、例えば音楽CD1枚分をダウンロードする場合、 これまでの3G(第3世代携帯電話)ネットワークでは78秒かかるの に比べ、LTEでは10分の1の7.5秒で済むという。

LTEは世界で70カ国180社の通信事業者が導入を検討。このう ち、52カ国128社がLTEの商用サービスの開始を表明している。す でに米ベライゾン・ワイヤレスなど17社がLTE商用サービスを開始 しており、2012年末までに64社が商用サービスを開始する方針を打ち 出している。国内ではNTTドコモが昨年12月、LTEを日本で初め て開始した。

NECは国内ではすでにドコモに納入しているほか、LTEの導 入を表明しているKDDIの基地局納入ベンダーとしても選定済み。 海外展開について、手島氏は「トライアルが成功している欧州、アジ ア、中南米を足がかりに海外でも参入していきたい」と述べた。

NECは今月17日には中国の通信機器サプライヤー、武漢郵電科 学研究院(WRI社)とLTEのインフラ分野の協業で合意したと発 表している。

NECでは2010年度のキャリアネットワーク事業の売上高につい て前年度比5.2%増の6600億円を計画。12年度には9000億円、営業 利益率で9%の実現を目指している。このうちLTE関連を含むワイ ヤレスブロードバンド事業は2500億円を見込んでいる。

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