欧州の株式発行増加へ、銀行の資本増強やM&A加速で-モルガンS

欧州の株式発行は今年、銀行の資 本増強や企業の合併・買収(M&A)加速を背景に増加する可能性が ある。アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)とモルガン・スタンレ ー、JPモルガン・チェースが予想した。

E&Yによれば、欧州・中東・アフリカの企業による新規株式公 開(IPO)や追加の新株発行、株主割当増資を通じた資金調達は今 年、昨年の1650億ドル(約13兆5500億円)を上回りそうだ。昨年は 欧州のソブリン債務危機がギリシャやアイルランドからポルトガル、 スペインに拡大したことから同地域での株式発行が31%減少、少なく とも2004年以来初めて米国を下回った。

10年の株式・株式関連証券の引き受け世界ランキングで上位だっ たモルガン・スタンレーとJPモルガンによると、財政赤字拡大によ る景気の先行き懸念でIPOは抑制される可能性があるものの、金融 機関はバーゼル銀行監督委員会の資本基準強化に対応するため株式を 発行する見通し。両社はまた、M&Aの回復が株式発行の増加につな がるとし、企業が買収資金の手当てで株式を活用するためだと説明し ている。

E&Yのパートナー(フランクフルト在勤)のジュリー・タイグ ランド氏は、「M&Aの資金調達や銀行の資本増強に伴う多くの株式発 行がありそうで、今年は上向く可能性がある」と指摘。ただ「株式資 本市場の環境は厳しい。欧州は次の債務危機に進みつつある」と付け 加えた。

ブルームバーグの集計データによると、欧州・中東・アフリカの 企業による昨年の資金調達額は米企業の調達額を18%下回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE