債務再編タブーでない、ドイツ与党内で積極論も-欧州版IMFも支持

【記者:Patrick Donahue and Brian Parkin】

1月20日(ブルームバーグ):欧州各国首脳は、債務再編をめぐる 「タブー」を捨て去るべきだとドイツのメルケル首相率いる与党キリ スト教民主同盟(CDU)経済審議会のクルト・ラウク会長が訴えた。 会長はまた、ユーロ圏の危機を根本的に解決するため、より積極的な 行動を支持する考えを示唆した。

ラウク会長は電話インタビューで、「債務再編をタブーと決めつけ るのをやめて入念な検証を行い、その結果どうなるかを見極めるため に適切な分析を行うよう提言したい」と語った。

また、欧州の経済成長が上向けば、ギリシャやアイルランド、ポ ルトガルのような高債務周辺国でデフォルト(債務不履行)が発生し た場合でも、ユーロ圏はよりうまく持ちこたえることができると指摘。 ショイブレ財務相が昨年提唱した国際通貨基金(IMF)の欧州版で ある「欧州通貨基金」(EMF、仮称)構想にもあらためて言及し、よ り広範な危機対応戦略の中核になるとの期待を表明した。

高債務国の救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFS F)については、「時間稼ぎ」にすぎないと批判し、政策担当者らはE MFを創設し、債務再編に踏み切ることで、事を優位に運ぶことがで きだろうと述べた。

直接事情を知る4人の関係者は先週、ブルームバーグ・ニュース に対し、ギリシャ国債の買い戻しと救済融資の金利引き下げ、ポルト ガル支援、過剰債務の保証といった提案が検討されていることを明ら かにした。先週浮上した一連の提案を連立与党の一部議員は直ちに批 判したが、ラウク会長はこれとは対照的な立場を示している。

ショイブレ財務相は1月13日、欧州連合(EU)各国政府が債務 危機を抑える「包括的な解決策」を策定しようとしていると発言。独 紙ツァイトは、EFSFが有利な金利で提供する資金を利用し、ギリ シャが自国の国債を買い戻す案をドイツ政府が検討していると報じた。 ドイツ財務省は、ギリシャの債務再編に向けた作業を行っているとの 観測を否定している。

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