米国の財政は最上級格付け国で最悪に、債務削減策が欠落-フィッチ

米国では景気刺激策が導入される 一方で債務削減計画がないため財政赤字が過去最悪の水準に膨らんで おり、ドルの信認が損なわれ、インフレ懸念が強まる恐れがあると、 格付け会社フィッチ・レーティングスはみている。

同社はリポートで、「米国の財政状況は最上級の『AAA』格付け を付与された国で最悪となるだろう」と指摘。ただ、「世界的な準備通 貨としてのドルの地位に加え、米経済の柔軟性と活力に関連した根本 的な信用力の驚くべき強さは、他のAAA格付け国よりも高い債務許 容度を示唆している」との認識も示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が2008年12月以来、政策金利 を過去最低のゼロから0.25%のレンジで維持する中、景気てこ入れ措 置が米財政状況を悪化させている。FRBは、雇用回復とデフレ回避 に向け、今年6月までに最大6000億ドル(約49兆円)の米国債を追 加購入する量的緩和第2段も実施している。

「超低金利」とFRBの米国債購入に加え、債務負担を減らす計 画がないことにより、依然として「ドルの信認が損われ、インフレ期 待が高まるリスクがある」と、リポートは説明している。

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