ギリシャ国債の保有者、全額回収の可能性低い-ゴールドマン見通し

ギリシャ国債の保有者は金利が低 下しない限り、投資額を全て予定通り回収できる可能性は低い。ゴー ルドマン・サックス・グループの債券責任者、アンドルー・ウィルソ ン氏が予想した。

ウィルソン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに答 え、今年以降「ギリシャなどの国では特に、金利構造に劇的な変化が ない限り、何らかの形での債務再編がかなり高い確率で発生する案件 だと思う」と語った。

同氏はユーロ圏の高債務国の危機が「多くの投資家を神経質にさ せている」と述べ、借り入れコストの低下が「実現するのは時間の経 過と緊縮財政を通じてか、もしくは何らかの直接的介入によってだ。 ただ、市場はあまり辛抱強くない」と指摘。「欧州中央銀行(ECB) が何かを考え出すのか、われわれは見守っている」と語った。

ECBはギリシャやポルトガル、アイルランドの国債購入を通じ てこれらの国を支援している。一方、欧州各国政府は新たな保証と引 き換えに救済融資金利の引き下げを検討している。

ドイツ紙ツァイトの報道によると、ドイツは4400億ユーロ(約 49兆円)の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)からの資金を利 用してギリシャに国債を買い戻しさせ、同国の債務負担の軽減につな げる計画を検討している。両国の当局者はいずれもギリシャ国債の再 編に関して否定した。

ウィルソン氏は「目下の問題を生み出しているのは不確実性だ」 と述べ、「ECBであれ欧州政府であれ、当局者の間で多少行き詰って いるように感じられる」と語った。

ブルームバーグの集計データによると、ギリシャの10年物国債は ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が8.39ポイント。 2010年1月には一時2.15ポイントを付けていた。ポルトガルの10年 物国債利回りは昨年11月以降7%を超えて推移しており、スペインの 国債利回りは11年ぶりの高水準にある。

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